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2023年03月22日05:14

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ローリングストックとは


「フェーズフリー」という言葉があります。フェーズとは「段階」「局面」を区切る単語で、フリーとは「解き放つ」「無いようにする」ですから、日常と災害時とを分けないという考え方になります。日本語では「防災の日常化」とも表現されているようです。端的に言うと、日常的に使うものを災害時でも役立つようなものにする取り組みのことです。

フェーズフリーの代表ともいえるものが、食品のローリングストックです。「ローリングストック」とは、普段の食品を多めに買い置きして、賞味期限の古いものから消費して、消費した分をまた買い足すことで、常に一定量の食品が家庭で備蓄されている状態を保つ方法です。いつ頃か話題にあがるようになり、今ではすっかり定着しています。

我が家では、常に備蓄食糧の箱に日付を入れて在庫のチェックを行うようにしています。最初のころは「各家庭で3日間は自助で耐えられるようにしましょう」と言っていました。この3日間というのは、災害が起きてから救助がくるまでの期間を想定したものです。

最近の研究や検証により、3日では救助に来られないケースが考えられるため「1週間は自助で耐えられるようにすべき」というような風潮になっています。まず大人2人分が一週間に必要とする水は、2L×7本×4箱以上です。我が家は各部屋に2箱ずつ置いています。地震で倒壊して身動きできなくなったときに水が近くにあれば助かるからです。

さらに、非常時用主食のパックご飯類は水を入れるだけで食べられるものを備蓄しています。主菜のレトルト食品・缶詰なども買いそろえました。災害時の食料といえば、一昔前は「乾パン」でしたが、心がすさんでいるときに乾パンでは萎えてしまいます。

おいしくないし、口の中の水分を全部持っていかれるので、砂漠でカステラを食べさせられるものです。水が貴重となる実際の非常時には、必要じゃないものだと思います。東日本大震災後、被災時こそ食べ慣れたものを美味しいものを食べることで緊張感が和らいだり、気力が保たれたという話が被災地の方からお聞きしました。

特に小さいお子さんや高齢者がいる家庭では、食べられるものが限られてくる場合もあります。有事が起こればあっという間に水も食料も空っぽになります。そのようになる前に、備えが万全でなければなりません。備蓄食料の重要性をひしひしと感じる反面、食品の値上げという打撃が家庭を直撃しているという厳しい現実もあります。

このまま物価が上がり続ければ、日々の食料品を買うことで手一杯で、備蓄の食料を購入する余裕がなくなっていく可能性もでてきます。もしこんな状態で災害が起こったらと心配でなりません。だが、日本は地震をはじめとする災害が多い国です。今一度家庭の状況を確認してみることをお勧めします。

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