さて、先週3月3日(金)のお話です。
紀州鉄道に乗って御坊駅へ到着した後は、
御坊での次のミッションである、熊野御坊南海バス(御坊支社)・日の岬パーク線に乗車します。
http://www.g-nankai.co.jp/
実はコレ、「熊野御坊南海バス」ではなく旧社名の「御坊南海バス」と検索しないと、御坊地区の情報が1発で出てこないというトラップがありまして。
本路線は1925年開業だそうで、御坊市と西隣の美浜町を結びます。
現在平日土休日とも1日7往復が運行されています。
(時刻表が新潟交通観光バス・潟東営業所の手作り時刻表以上に気合入っています

)
この路線、終点の1停留所前に「アメリカ村」というバス停があって、その辺が通称「アメリカ村」と呼ばれています。
アメリカ村といえば大阪の心斎橋あたりが有名ですが、そこから100キロ以上離れた和歌山県のこんなところにある「アメリカ村」。
どんな所か気になって、乗ってみたくなりました。
さて。
このバスに乗って、終点の「海猫島」まで向かってみることにします。
御坊駅で見る限り、多くはこの手のバスのようで、
方向幕装備車両や南海バスあたりから回ってきたと思しき車両も使われています。
御坊駅を出て紀州鉄道の線路を渡り、ロードサイド店や地域振興局、市役所(新築中)などが並ぶ国道42号線へ。
市役所の先で国道42号線から右折し、美浜町へ向かう道へ入ります。
地図を見ると案外すぐ美浜町のエリアへと入るみたいです。
ちょっとですが、こんな区間もあります。
しばらく走って広い道へ合流。
海岸の松林に役場や自衛隊駐屯地が並ぶあたりを通過。
(こんな海に近いところに役場だの自衛隊だの大丈夫なのか)
その先、松林を抜けて広い砂浜が広がる海岸へ。
その砂浜も徐々に狭まり、山が海に迫るような地形に変わっていきます。
この辺だともう海岸が岩場になりますね。
左手には太平洋(になるのか?)が広がり、期待していた以上に絶景路線でした。
少し高台を走って、この路線が向かう美浜町三尾地区の集落へ。
郵便局なんかの前を通って、「アメリカ村」バス停を通り、
村外れの防波堤の脇にある「海猫島」バス停に到着します。
路線は「日の岬パーク線」と名乗っていますが、実際の日の岬はここから3キロ歩かなければいけないそうで。
バスを1本落として行くには遠過ぎるので、この三尾地区をちょっと散歩してみることにします。
バス停から少し日の岬方面に歩いた防波堤の切れ間からは、バス停名になっている「海猫島」が。
その向こうには太平洋?がどこまでも広がります。
海猫島と反対側を眺めると、斜面に広がる三尾地区の集落が。
この辺はイセエビが獲れるらしく、岩に「えびとるな」と書いてあるのを見ると、
密漁をしていく輩がいるんでしょうね。
ひとつ手前の「アメリカ村」バス停までは500m(時刻表か運賃表より)、防波堤の下を徒歩数分です。
バス停のそばには『カナダミュージアム』と名乗った洋館が。
「アメリカ村」なのになぜカナダ?と思うかも知れませんね。
この家、なぜここが「アメリカ村」と言われているのかを語るちょっとした史料館になっていて、
昭和8年に建てられた当時のままの内外装や建具がそのまま。
史料館の他にも、コーヒーやケーキなどひと息つけるカフェも兼ねています。
カナダミュージアムの庭に立っているのが、工野儀兵衛さんという方の胸像。
実はこの方こそ、美浜町三尾地区が「アメリカ村」と呼ばれているキーマンなのです。
ここはカナダ・ブリティッシュコロンビア州への移民を多く出している地(カナダだけど北米大陸=アメリカには間違いないでしょ

)。
漁業で生計を立てていたこの地は、明治時代に漁業権を失ったことがあり、
カナダへの移民に踏み切るきっかけとなったのです。
そこで第1陣としてカナダBC州へと渡った工野儀兵衛さんは、かの地のフレーザー川でサケの大群を目にし、コレはいける!という話になり、
その後続々とこの村からBC州への移民が続出しました。
その数ゆうに2,000人だそうです。
そして彼らがかの地で稼いだお金や、帰国した移民たちによって、
この紀州の地で洋館が建ったりし、「アメリカ村」と言われるようになったのです。
http://americamura.wakayama.jp/
せめてコーヒーの1杯位戴いていっても良かったし、公民館の2階にあるレストランではカナダのサケにちなんでサケフライ定食が一押しらしいのですが、
今回御坊で食べるものを決めてきたので、パス。
バスの時間まで、三尾の集落を散策します。
洋館はともかく、焼杉みたいな外装は、この地では伝統的なものなのでしょうか。
バスの時間がやってきたので、バス停に戻ってアメリカ村バス停と海猫島行きのバス停を撮影
バス停がなぜか海猫島向けにしかないところ、向かいが急カーブの内側で危ないと思ったのでカーブの先、公民館下の見通しが良さそうなところでバスを待っていたら、
運転手さんが「あれっいないぞ」みたいな感じでバスを動かしていたので手を挙げて停め乗車(一応フリー区間ですが、運転手さん余計な気を遣わせてすみません

)。
帰りも渺茫たる太平洋?を眺めながらの乗りバス旅です。
向こうに見えるのは御坊火力発電所らしいです。
この渺茫たる太平洋の眺めを見て、「アメリカ村」でかつて海を渡ってこの地を盛り上げた先人たちに思いを馳せるだけでも、この路線に乗る価値はあります。
紀州鉄道乗車とともに御坊ではいかがでしょうか
再び御坊駅へと戻ってきました。
紀勢本線(きのくに線)の和歌山方面普通電車はしばらくないので、
ちょっと御坊名物を食べてみるとしますか。
というわけで、紀州鉄道の踏切を渡り駅から3バス停くらい街へと戻った、歩いて12〜15分程度で着く『やました』というお店にやってきました。
https://www.setiyaki.com/
この街の名物らしい、焼きそばを卵で固めてお好み焼き状にした「せち焼き」というのがあって、このお店が登録商標を取っています。
せち焼きは具が幾種類かあるのですが、今回は折角だから全部食べてしまおうと、
ミックスせち焼き(900円)を頼みました。
具はイカ、肉(関西だから牛肉ですね)、豚、エビが入っています。
目の前で焼いてくれて、ソースや削り節、青海苔もしっかり掛けてもらって、
へらで切り分けて食べます。
おいしゅうございました

(ってどこかの食べ過ぎ大将軍みたいだ

)
その後は14時頃退店して、御坊駅へと戻りました。
紀勢本線(きのくに線)の普通電車で和歌山駅まで乗って、その後は和歌山電鉄貴志川線に乗って伊太祁曽神社へお参りするのですが、
その話はまた後日

、ということで。
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