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2023年03月09日13:10

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ラクサンポ286

私の名前は川口民雄。子どものころから、周囲から浮いていた。学校の成績は低空飛行で、お情けで卒業させてもらった。小学校低学年のころからごく普通に生きられないと堪忍した。なんでみんなと同じことができないのだろうか。学校時代の運動会、学芸会、展示会、修学旅行で、周囲のクラスメートと同じ行動をとるのに、非常に神経を使った。仕事をいくつか渡り歩き、発達障害を支援するNPOで働いている。大人になって、検査を受け、検査の結果で、読み書きはかなり厳しいことがわかった。発達障害当事者は別に努力して、普通に見せようとしても、無理である。例え給与は低くとも、暮らしていければ、文句はない。この仕事は自分に向いているようだ。発達障害トラブルシューティングが仕事になった。
海の見える公園で、相談者村田と川口が歩きながら、話でいる。

村田
「いろいろと悩んだよ。だけどわからない。考えれば、考えるほど、わからなくなったんだ。だから、川口さんにここへ来てもらって、教えてもらおうとしたんだよ」

川口
「村田さん、真面目ですね。自分にとって、何が幸福、答えられる人はいないと思います。生きている限り、死ぬまで悩むことです」

村田
「俺、どうしたらいいんだよ」

川口
「自分がどうしたら、楽に生きられるか、考えましょう。楽だからわからないなら、楽しくなる方法を考えましょう」

村田
「俺、自分が楽することばかり考え、やってきたけど、疲れてしまったんだ」

川口
「それがヒントです。お祭りはたまにあるから、楽しい。毎日、お祭りだったら、疲れて嫌になる。毎日、どうやって暮らしたら、楽か考えます。他人と比較しないでね。収入、地位、外見を考えないで下さい。朝昼夜とどんなもの、食べてますか」

村田
「朝はパンかな。昼は母親が置いてくれたカップヌードルかサンドイッチ。夜は母親が作ってくれる」

川口
「それで満足ですか」

村田
「たまに好きなものが食べたくなって、コンビニに買いに行くんだ」

川口
「恵まれているじゃないですか。何が不満なんですか。むしろ感謝しなければならない」


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