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2023年02月25日09:57

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『エゴイスト』感想

〜14歳の時に母を亡くした浩輔は、田舎町でゲイである本当の自分を押し殺して思春期を過ごし、現在は東京でファッション誌の編集者として働きつつ自由気ままな生活を送っている。そんなある日、浩輔は母を支えながら暮らすパーソナルトレーナーの龍太と出会う。浩輔と龍太はひかれ合い、時には龍太の母も交えて満ち足りた時間を過ごしていく。母に寄り添う龍太の姿に、自身の亡き母への思いを重ねる浩輔。しかし2人でドライブの約束をしていた日、龍太はなぜか現れず……〜<映画.comさんより>

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まずはご了承を。
この作品、地元シネコンのフタリウムという全席ペアシートのシアターで観たんです。
おひとり様(私)が座れるのは最前列のみ。
で、私、ちょっと途中、気分が悪くなって、吐き気とめまいが・・・。
映画観賞の最中にこういう状態になるのは極めて稀で、自分でもビックリしました。
映画のせいではないと思うんですが・・・もしかしてカメラの影響も少しはあったかも。
で、しばし目を閉じていたせいもあり、ちゃんと観れたのは、8割程度。
ゆえに感想はどうしようかと思ったんですが、簡潔に残しておきます。

事前に目にしていたポスターは大きな方グッド(上向き矢印)のみで、男性同士の切なき&熱きラブストーリーかなという予感だったんですが、それだけではなかったので、おおっ〜となりました。

まず浩輔の人物像がしっかり提示されます。
自分のテリトリーで、人生を楽しむ。
ゲイ仲間たちとの飲み会での会話が、楽しい、楽しい。
実家に帰る時は、装いが鎧となり自分を守る。
さりげなく過去の出来事にも触れて、冒頭からぐいぐい引かれて(惹かれて)いきました。

龍太との出会い。龍太が「めちゃ可愛い」っていうのは、観客にもすぐわかる(笑)

愛の言葉はいらない。見つめ合っていればわかる。触れ合えばわかる。

後半は、龍太の母親も前面に出てきて、3人の展開に。
柔軟性のある愛の形状。
自分は愛の押売りをしてしまったのか。
母親「相手が男でも女でも、本当に一番大切な人が出来たのなら良かった」

※予告編
https://youtu.be/_QfCyHuT4W8

鈴木亮平さん、めちゃ上手かった。
落とした小銭を拾って泣くシーンは、こちらまでもらい泣き。
宮沢氷魚さんは、可愛いし、美しいし。
阿川佐和子さんが出てきた時は、ビックリ!えっ、女優もされていたの?
なかなか素晴らしい演技でございました。

原作を書かれた高山真さんは、2020年に亡くなられていたんですね。

邦画のエンドロールで、LGBTQ+inclusive director、intimacy choreographerというのを見たのは初めてだった気がする。
当事者たちの意見、実際を重視して作られたのがわかる。

エンディングは「えっ、これで終わり?」とちょっとビックリしたんですが、最後の母の台詞は、タイトルに重なって、あっ、もしかしてそういう事?と勝手に納得したり。

しっかり観れなかったくせに評価するのもアレなんですが、観れて良かったです。3.5☆
7 10

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