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2023年02月25日09:11

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【トークアバウトゲームブックス】ゲームブックリプレイ

※ここから先はゲームブック【トークアバウトゲームブックス】のネタバレを含んでいます。ご注意ください。


【トークアバウトゲームブックス】
booth販売ページ
https://booth.pm/ja/items/4057037


●作品紹介

***

目覚める「私」。だが平和な朝はやってこない。有象無象が消えては現れ、ダイスの目に翻弄され続ける「私」は、平和で平凡な朝を取り戻せるのか?
(BOOTHの商品説明「内容」より)

***

ぜろです。
今回挑戦するのは、「トークアバウトゲームブックス」という作品です。
作者は梧桐重吾さん。
私はこれまでも「パラグラフジャンプを超えて」「押すな。」「先細る枝」などの作品のリプレイを書かせていただいています。

今作「トークアバウトゲームブックス」は、ゲームブックであり、折本というジャンルでもあります。
折本というのは、1枚の紙を読者自らが多り、冊子にして楽しむ本です。
この作品の場合、A3の用紙を折りたたんで、8ページの本の形になります。

そしてこの作品の最大の特徴は、「ダイスを使う」ということ!
これは、梧桐重吾さんの作品では稀有なことです。
またなーんか新しい要素を詰め込んでますね。常に新しいことに挑み続けないと死んじゃう病でしょうか。

あと、この作品は、2022年秋のゲームマーケットにて、マスターキー出版とコラボして制作したというものだそうです。
ちなみにマスターキー出版はそのとき、「トークアバウトボードゲームズ」という本を出版していました。タイトルから見ても、連動した企画ということがよくわかりますね。

もうひとつ、これは懺悔でもあるのですが。
実はこの作品、出版前の原稿を送ってもらっていたのですが、私、それに全く気づかないでいたという大失態をしてしまったんですよね。
それもこれも、パソコンのメールアドレスは普段は宣伝メールや迷惑メールの山に埋もれているばっかりで全く稼働しておらず、特別な用件があるときだけしか確認しない状態になっていたせいでして。
まっこともって申し訳ないことをしました。
それを知ったのは発売直前でもあったことから、おとなしく発売を待ってプレイさせていただきました。

その後、プレイしてからリプレイ執筆まで、またけっこうな期間が経過してしまうのですが、このリプレイの前の作品を手がけている頃から、どうにも執筆ペースがガタ落ちしておりまして。
スランプというのもおこがましいかもしれませんが、なかなかその状態を抜けられずにおりました。
できればこのリプレイを通して、調子を取り戻したいものです!

梧桐重吾さんの作品は、いつも独特な世界観に放り込まれます。
私としては、自分の立ち位置が定まらないまま作品世界をさまようことになるので、一人称からどうしたらいいのか迷うことも多いのです。
でも今回は大丈夫ですね。商品の内容紹介の時点で、「私」ってなってますから。
このまま一人称は私ということでいきましょう。

リプレイの文中では、「プレイヤー視点」と「キャラクター視点」をあまり区別せず、わざと混在させて書くのがいつものスタイルです。
あるときにはキャラクターの心情になりながら、あるときにはメタ視点から眺めつつ進めていきます。

さあ、ダイス2個を用意して、紙を折り折り折本にしたら、作品世界へ飛び込みます!


●【1】 倒れる私と2つのダイス

この作品は、ゲームブックらしく項目ごとに番号がついている。1から読み進めよう。
なんでわざわざこんな書き出しかって?
前に同じ作者で、「しりとりで進めるゲームブック」をプレイしたことがあるからだよ!w

まずは私が、がくん、と落ちるような感覚とともに目覚めるところから始まった。
私はどういう寝方をしていたのだろう。
たぶん布団やベッドではなく、椅子に座ったままうとうととか、机に頬杖でもつきながら寝てしまっていたとか、そういう状態じゃなかろうか。
なんかの支えが外れて、がくん、ってなったに違いない。

テーブルには、ボードゲームの箱がいくつも重なっている。
昨晩プレイしていたものだ。
部屋には昨晩の盛り上がりの残滓が残されていた。
飲み終えたビールの瓶、ピザの箱などだ。

私はぼんやりしている。
そういえば、今日は確かボードゲームをする約束をしていたような……。

「今日は確か」、じゃないだろw
この様子からしたら明らかに「今日は」じゃなくて「今日も」だよねww

そして私は、朦朧としながら歩き回ったせいで、テーブルに派手につまづいてしまった。
テーブルの上にあったボードゲームの箱やらダイスやらが弾かれる。
そして私の体もスローモーションのように……これはもしかして、落ちていくって感じ?

ここでダイスを2個振って、出目の番号へと読み進めよとの指示が来た。
いきなり行き先はランダムなのか。
同じ目が出たなら振りなおしてもかまわないという。
この注釈が出るってことはつまり、何度もこの場面には戻ってくるということだ。

あ、ちなみに「同じ目が出たら振りなおしても良い」というルール、このあと私は完全に忘れきっていたことをここで言っておく。
だってこの後私、ムキになってダイス振りまくってるもんなぁ。。。
ダイス振ることがうれしい人種なんて、そんなものであるw

メタな読みで行くのなら、どういう原理かはさておき、私はこのまま、そこに転がったボードゲームの世界の中におっこちてしまうのかな?(異世界転生思考)
でもって、実は倒れて気絶してただけでしたってオチがつく系だったりとか。(メタ深読み)

まあ、どんな展開が待っているのか、とにかくダイスを振ってみよう。

出目は、4と4。つまり8だ。

私は項目8へと進んだ。


●【8】 時間と空間は両天秤か

「いったん時を止めた。……待て待て! どこへ行くんだ! 動くんじゃない! まだ話は終わっとらんぞ」

そう話しかけてきたのは、突如テーブルに出現した天秤だ。
よかった。時止めといったらこの人なDIO様じゃなかったみたいだザ・ワールド。

で、いきなり天秤が話しかけてくるという現象に、まったく動じない私である。
まだ夢から醒めやらぬのか、元来ぼーっとした性格なのか。
受け入れよすぎでしょw

とかツッコミつつも、読み手の私もあまり驚いていない。
この作者の作品を複数プレイしているから、こういった展開には慣れてきてるのと、あと、私も元来ぼーっとしてるからかw

で、天秤さんはわざわざ時を止めてまで何を言いたいので?

「わしは時間と空間の番人である。こう見えてもな」

なんかすごい存在だった。
まあ天秤は凄いよな。天秤座の聖闘士、五老峰の老師だって凄いしな。

「さて、お前はどうやってここにたどり着いた?」

どうやって……って、ダイスを2個振って?
いやそれはメタすぎるか。
部屋でつまずいて、気づいたらここにいたんだけど。

「8というのはただの結果でな。大事なのは皿の上のダイス2個が、何と何の目を出したかだ」

メタな方だった!?
ていうか、つまづいた際にダイス2個が一緒に転がってたみたいだから、そのことを言ってるのかもしれない。

さて、ダイス1個1個は何の目を出していたか。
確認するまでもなく上で書いてるね。4と4だ。

ここでの指示はシンプル。
2つの数字を掛け合わせた番号へ進め、というものだ。
つまり、他の出目でここにたどり着いたのなら、別の展開が待っている可能性がある。
これは覚えておこう。

さらにもうひとつ。
「それ以外」の方法でここに来たのなら、という別の案内も書かれていた。
これも覚えておいた方がよさそうだ。
最初から展開の幅の広さを感じさせてくれるな。

私は4と4を掛け合わせ、項目16へと跳んだ。


●【16】 Official髭男dism

そして時は動き出す。

4と4。
並んで止まった2つのダイスは、直方体のブロックになる。
ドミノピザのロゴみたいな感じだ。見えてる出目は違うけど。

さらに周囲のあらゆるすべてがブロックに置き換わり始めた。
どうやら私はマインクラフトの世界にでも紛れ込んでしまったらしい。
私自身がマイクラ化していないのがせめてもの救いだ。

そして波打つブロックの海から人型の何か……髭の男が起き上がる!

なぜかガンダム1話で起き上がるシーンで、ガンダムがエヴァンゲリオンに置き換わってるような場面を連想した。
髭のエヴァンゲリオン。つまりエヴァン髭リオン。

ヒゲダンは2個のダイスを差し出してきた。

「よくここを見つけられたな。これをお前に渡すために、漂っていた甲斐があった」

真っ先にここに来たけどね。

そしてそうか。漂っていたのか。
私の方はまだ「ただ酔っている」だけの可能性も捨てきれない。

ヒゲダンがくれたのは「対称のダイス」というアイテムだ。
これは、ダイスを2個振ったときに、片方の出目に数字をそろえることができるアイテム。
例えば1と5が出たら、「1・1」扱いか「5・5」扱いにできる。もちろんそのまま「1・5」として使うのも有りだ。

こうやってダイスの目をコントロールする必要があるということか。

ヒゲダンは、親指を立てながらブロックの海に沈んでいった。
あかん。この描写だけでターミネーター2の溶鉱炉サムズアップのシーン連想不可避だ。
おかしいな。私ターミネーター2実は見てないはずなんだけど。

そしてヒゲダンは消えた。

私は項目1へと戻る。


●【1】 慣れたゲームブックプレイヤーにありがちなこと

実はここで、読み手によって読み方が二手に分岐すると思うのだ。
項目1は、私が意識を取り戻し、ぼんやりしながら移動し、転び、スローモーションで崩れ落ちながらダイスを振る場面だ。

ゲームブックに慣れたプレイヤーは、ストーリー展開は無視して、ダイスを振る場面に戻ったと判断し、ダイスを振るかもしれない。
あるいは、ゲームブック自体に初めて触れるような人ならば、素直に項目1の冒頭に戻って読み進めるかもしれない。

これの何が違うのか。
それは、主人公たる「私」が、意識を取り戻すか否かの違いだ。
これは実は、大きな違いである。

前者の読み方だと、私が意識を取り戻した場面はオミットされてしまうため、私はこの異世界めいた不思議な空間からずっと抜け出せないことになる。
後者の読み方だと、私は現実世界に戻り、また転び、白昼夢を見ては意識を取り戻すという行動を繰り返すことになる。

慣れてしまうと前者の読み方をしがちだ。現に私もそう読んでいた。
この違いに思い至ったのは、リプレイを書き始めてからのことだ。
だが、改めて考えると、この場面では後者が正しいのかもしれないと思った。

なぜなら、前者の考え方では、私が現実とは違う不思議な空間に迷い込むという、「空間」のみを扱った考え方になる。
後者の場合そこに、同じ場面を繰り返すという要素が加わる。つまりあの天秤の言っていた「時間」と「空間」、両方を扱うということにほかならない。

なるほど。
これはひょっとするとそのうち、エンドレスサマー(涼宮ハルヒの憂鬱)状態に陥るかもしれないな。
むしろすでに陥っているまであるな。

いや待てよ。
このまま永遠に意識を取り戻しては白昼夢の世界に囚われるという現象。

私はこれを知っている!

ゴールドエクスペリエンスレクイエム!

終わりがないのが終わり。
攻撃されている! いつの間にか!! スタンド攻撃に!?

……だがここは「ジョジョの奇妙な冒険」の世界ではないので、そんなことはなかったぜ。

そんなことを思いつつ、私は次のダイスを振った。

出目は1と6。合計7だ。

いきなり極端なのが来たな。
対称のダイスで出目をそろえると、1ゾロか6ゾロで、かなりレア度の高いイベントが予想される。
そしてそのまま7を採用するのは、もっとも頻度の高い出目と言える。

どうしよう。
まあ、最初だしな。

私はそのままストレートに項目7へと跳んだ。


●【7】 この分厚さが、デラックス

倒れた私はボーリングのピンのような形になっていた。
「倒れちゃった」と声がして、伸びてきた巨大な手が私をつまみ上げた。
見ると、私をつまみ上げていたのは「私」だった。
その「私」だって、さらに巨大な私につまみ上げられている。

これはアレだな。
カルビー、ポテトデラックスのCMだ。
「この分厚さが、デラックス」と言いながら、女優さんがポテトチップをパリっと食べる。
画面が引くと、女優さんは巨大な女優さんの肩に乗っている。
さらに画面が引くと、もっと巨大な女優さんの肩に乗っている。
そんなCMだ。

あるいは、機動武闘伝Gガンダムのエンディング映像でもいい。
ヒロインの顔がアップになると、イヤリングにヒロインの顔が映っている。
イヤリングに映るヒロインがアップになると、そのヒロインのイヤリングにもヒロインの姿が。
イヤリングに寄っていくと、さらにそのヒロインのイヤリングにもヒロインの姿が。
そんな感じだ。

とにかく、そういう謎な構図になっている。
私は、現実とボードゲームとの境界はないのだと考えている。
今の私はボードゲームの駒だが、現実の私の私も、結局のところ、現実という名のボード上の駒に過ぎない。
そんなことを考えていると、私は盤外にはじきとばされて1へと戻ることになった。

1へ戻り、考える。
まだ始まったばかりだがこの作品、ダイスの出目によって不思議な空間に飛ばされる仕様になっているようだ。
ダイスの出目に相当する2から12までがそれにあたるのだろう。
そして、項目は全部で27まである。

ダイスの出目によって左右される様々な空間への移動に翻弄されながら、この状況からの脱却を目指す作品、という捉えをしておけばいいのかな。
そんな見立てをしながら、次のダイスを振る。

出目は1と5、合わせて6だ。
ここも初めてなので、対称のダイスの出番はないな。
私は項目6へと跳んだ。


●【6】 ヒゲとコイン

8、7ときて6。
比較的出やすい目から出ているところがいい感じだ。
ポピュラーなイベントから体験し、だんだんとレアなイベントを掘っていく方が最短距離に近い気がする。

私が倒れそうになっているところを、男が抱きとめてくれた。
その男は、ハットをかぶった髭面の男だ。

あれ。

なんだか似た人物を、ついさっき8の派生あたりで見かけたような。
あのヒゲダンと同一人物なんだろうか。
あのときは、ハットという描写はなかった。けど、髭は共通だ。

もしかしたら同一人物かもしれない、くらいにひとまずは覚えておこう。
じゃあ、ヒゲダン、とも言い切れないし、今のところはハット髭と名づけておこうか。

ハット髭は言った。

「待ちわびたぞ! 幾戦をへて、俺はずっとここで待っていた!」

なんだかアツい男だ。
ハット髭は、1枚のコインを持っていた。

「いろんな奴と勝負をしたぞ。その成果がこのコインだ」

なるほど。それでそのコインが?

「お前がこの繰り返しを抜け出すために必要なんだ。さあ、勝負をしよう! そして俺に勝て!」

つまり、このハット髭さんに勝てばコインをもらえる。
そのコインは私がこの繰り返しを脱却するために必要。
そういうことか。

あと、繰り返しって言われた!ww
ハット髭の説明により、ここが繰り返しの世界ということが確定した。
その繰り返しから抜け出すことが目的であることも。
私の読み通りだ。
あとこの世界の登場人物、みんなメタいねw

さあ、勝負といこうか。

「6よりもハイかローか賭けろ! どちらかに賭けてからダイスを2個振る! 当たればお前の勝ちだ!」

6が出たなら振り直し。シンプル勝負だ。
ダイスは2個ギュッと握りしめるとか、解き放つ際に奇声を発するとか、いろいろ作法があるようだ。
作法に関しては、実行すればいいだけだ。

俺はハイに賭けた。
この勝負だって、ダイス2個を振るのだから対称のダイスは使えるはずだ。
つまり、私の圧倒的有利!

「ハァ! リィィ! キェェェェェン!! ポリマー!!」

奇声を発してダイスを振れば、ガンガンガンガンギンガガンと気合十分、出目は3と6で9!!
フ。対称のダイスなど使わずとも、俺の熱量が奴の熱量に勝っていただけのこと。
当然のなりゆきだ。

俺は戦利品のコインを受け取ると、ハット髭とがっちり握手を交わす。
そして私は項目1へと戻された。


●【18】 コインの意味は?

1に戻った私は、さっそくコインの効果を確認できると説明を受けた項目18へと向かった。
コインに顔が出現し、目と口を動かしているではないか!
コインは言った。

「俺を持っていくことだ。なんせ俺は使えるからな」

コインは使える。ああ。使えるな。
言われなくてもそれくらいの金銭感覚は持ち合わせているつもりだ。
って、そういうことじゃない。

「使えそうな場所を見つけたら、その時いる数字を半分にして、それを5倍した場所にトブんだ」

なるほど。
ちょっと考えよう。
本作は項目数27の作品だ。

半分にして5倍。5倍したときに25になるところまでが、実際に進める項目ということになる。
つまり、半分にしたときに1から5になる場所が、使いどころということになる。
具体的には、2、4、6、8、10のどこかに、このコインの使いどころがあると考えていいだろう。

すでに行ったことのある6と8には、それっぽい場面はなかったように思う。
8は出目によって展開が派生するけど、その時には別の項目にいるだろうからね。

ということで、2、4、10に進んだときに少し意識することにしよう。

****
続きます。
次回
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