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2023年02月22日00:00

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天才の憂鬱

子供でも判りそうな簡単な問題を、大の大人が必ず間違えるなんて事がありましてね。
『太郎君は三百円持ってお買い物に行き、百八十円のお菓子を買いました。
お釣りはいくらでしょう?』なんて問題がそうですね。


これ間髪入れずに
『百二十円!』と答えてしまう大人がほとんどなんですが、正解は『二十円』なんですよね。
お釣りをもらうという前提であれば、どの硬貨をどう出しても、お釣りは二十円になるわけです。
つい三百から百八十を引いてしまうところが、落とし穴のわけですね。


どの国にも、回りから【神童】と呼ばれるような天才少年というのはいるものでしてね。
以前アメリカのロサンゼルスに住む
ラムセス・サンギーノ君という当時五歳の少年が注目された事がありました。


彼の母親がネット上に投稿した動画の中では、
ラムセス君が見ていないところで母親の書き出した数字を暗唱したり、
英語辞書に載っている中で一番長い四十五文字の英単語の綴りを前と後ろの両方から書いたりと、
尋常ではない神童ぶりを見せてるんですね。


彼は生後十二ヶ月から本を読み始め、
英語やスペイン語、ギリシャ語と日本語が話せたそうですね。


一歳半になると、かけ算表を英語とスペイン語で暗記し、
元素の周期表と原始核の中にある陽子の個数を表す
原子番号も言えるようになったといいますから、天才の中の天才ですね。


ラムセス君は自閉症と診断されていたんですが、
その中でも知能に遅れを伴わない高機能自閉症児であるという事ですね。


しかも彼は超自然的な力も持っていて、テレパシーも使えるようなんですね。
神経科学者として名高く、自閉症とテレパシー能力の関係を研究するダイアン・パウエル博士という方が、
ラムセス君の視界から隠された数字を当てさせたところ、
二桁を含む十七個のうち十六個を言い当てたといいますから、天才の上に【エスパー】ですよ。


ただ神童と呼ばれるような子というのは、常人には判らない悩みを抱えていて、
時々は親に相談してるのかもしれませんね。


「パパ、ボク今、悩んでるんだよ」
「そうか。やはりお前もまだ子供だな。悩みがあるのなら、パパに言ってみなさい」
「うん・・・ほら、ボクって天才だから、成績もいつもダントツトップでしょう?
この先、一流の高校、一流の大学を出て、パパの会社なんて足元にも及ばない
一流の会社に就職する事は確実でしょう?」
「そ、そうかな?」
「当たり前だよ。仕事も完璧にこなすから、収入はうなぎ登りだし、
音速のスピードで出世するでしょう?パパの年収も地位も、数年で追い越しちゃうに決まってるよ」
「ああ・・・そうかもな・・・」
「こんな順風満帆すぎる人生、どこで挫折したらいいのかな?」
こんな悩みは、我々には一生判らないでしょうね。


微笑亭さん太

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