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2023年02月08日10:54

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『エンドロールのつづき』感想

〜インドの田舎町で暮らす9歳の少年サマイは、学校に通いながら父のチャイ店を手伝っている。厳格な父は映画を低劣なものと考えているが、信仰するカーリー女神の映画だけは特別だと言い、家族で映画を見に行くことに。初めて経験する映画の世界にすっかり心を奪われたサマイは再び映画館に忍び込むが、チケット代を払えず追い出されてしまう。それを見た映写技師ファザルは、料理上手なサマイの母が作る弁当と引き換えに映写室から映画を見せると提案。サマイは映写窓から見る様々な映画に圧倒され、自分も映画を作りたいと思うようになるから<映画.comさんより>

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原題は『LAST FILM SHOW』

観賞前『ニュー・シネマ・パラダイス』と『シング・ストリート』を合わせたような作品と感想を見て、期待が膨らんでいたんですが・・・う〜ん、ちょっと惜しかったかな。

私、まず、バラモンっていう階級が最初わからなくて。
「(昔は牛をたくさん飼ってたしよかったけど、今は)落ちぶれたもんだ」っていうようなセリフで、上位の階級ということがわかりホッ。

サマイが色のついたガラスを線路の上に並べて、ガラス越しに景色を見るというシーン。
あのシーン、線路がフィルムに見えていた私。監督も意図してた?

映画に魅せられ、学校を抜け出し、映画館に通うようになるサマイ。
映写技師ファザルとの取引成立で、そこに自分の居場所ができる。
映写機に頬ずりするとこ、良き。

「3時間のうち1時間は闇を見せられている」
サマイと一緒になって映画のお勉強。

子どもたちだけで、秘密基地を作り、しかも映写機を作ってしまうのは、感心しつつも、いやあ、普通あそこまでは子どもだけでは作れなくないか?と疑ってしまったり。

盗難の罪をひとりで被り、留置場へ。
でも、そこは、転んでもただでは起きないサマイ。
身近なものから様々な音(効果音)を作れることを発見する。

お母さんが作る料理は美味しそうだった。
でも、今は裕福じゃないという設定なのに、料理が素晴らしすぎて、どこか違和感。

※予告編
https://youtu.be/xSCK33NcNz4

学校の先生を、もう少し出してもよくなかったかなあ。
終盤、やや省略しすぎだったような。

時代は変わった。変わってしまった。フィルムからデジタルへ。
あれも、これも、溶かされてゆく。
映写機はスプーンに。
フィルムは・・・なんとまあ!
その中のサタジット・レイの色合いに、なぜか涙。作品、観たことないのに〜あせあせ

ラストシーンでサマイのお母さんが娘をかつぐ一瞬、好き。
「苦労もなんのその」みたいな。
サマイの仲間たちのそれぞれの見送り方がいい。
誰もしゃべらない。ある子は光(鏡)で送り出す。無声映画の如き。

期待ほどは楽しめなかったけど、映画好きなら、どこか心に触れるところはあるかなと。
観る価値はあると思います。3つ☆
7 10

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