ダニエル・バラダレス(墨)27歳
30戦26勝(15KO)3敗1分
身長160cm
リーチ163cm
重岡銀次郎(日)
8戦全勝(6KO)無敗
身長152cm
リーチ
1R
両者共に細かく鋭い動き。手数は少ない。重岡の小さな右ジャブが幾つかヒット。
重岡10-9バラ
2R
重岡がカウンターの右フック。中盤から、踏み込む重岡に対しカウンターで迎え撃つバラダレスの構図。バラダレスの右クロスカウンターもヒットし、一瞬重岡の動きが止まる。
クリーンヒットはバラダレスだが攻勢点で重岡か。
重岡10-9バラ
3R
攻撃のギヤを1段上げて打ち込んで行く。右ジャブからの左クロス。ボディ。バラダレスの反撃も散発的で重岡がペースを掴んだか。と思いきや、バッティングでバラダレスが負傷。
ルールでは『4Rまでに起きた場合は無効試合。それ以降であれば、その時点までのポイントで判定』なので、今回は無効試合となってしまった。
いやいや、こりゃおかしいでしょ。バラダレスの頭と重岡の頬がぶつかってんだよ?頭蓋骨は人間の身体の中で最も硬いんだから、バラダレスの方は痛くも痒くも無いだろ。痛かったり怪我の危険があるのは重岡の方だよ。頬に頭突き喰らった重岡がケロッとしてて、頭突きしたバラダレスの方が被害者面してレフェリーに泣きつくとか、そんな話聞いた事無ぇ〜ぞ?
誤解を恐れず言わせて貰うなら、見た感じ(あくまでも俺の主観だが)バラダレスの方から意図的に頭から行った様にも見えるんだよな。勝ち目が無いと思ってわざとバッティグやって、怪我したと騒ぎ立てる。4ラウンド以内であれば無効試合に持ち込める。バラダレスの方としても防衛にはならないが、そのまま『保持』って形になるので、取り敢えず『世界チャンピオン』の称号は維持でき、次に再び防衛戦を戦える。もしかしてバラダレスは今回の試合で調整に失敗し、体調が万全でなかったとか、重岡と戦ってみて長所や短所が判り、対策を立てて戦えば次は勝てると確信したとかで、今回は無効試合にして流し、次回に持ち越そうと考えてたかもしれない。
それにしても、こんな事されたらたまったもんじゃないよなぁ。重岡側からしたら『最短』とか『全勝』の記録が途切れてしまう訳だし。それに、こんな事がまかり通っては選手のモチベーションにも大きく影響する。全てを犠牲にし、死ぬ気で頑張ってきた結果が無効試合。つまり、『全て無かった事』にされてしまうのだ。これじゃやってられない。
そもそもプロボクシングってのは興行なのだから、お客さんがいて成り立つ世界。チケットを買って、時間を作り、会場まで脚を運んだお客さんが納得するまい。こんな三文芝居を観せられて、次また見に行こうとはならないだろう。
団体乱立で王者の権威が微妙な昨今ではある。しかし痩せても枯れてもチャンピオンは『世界最強の男』。とてもじゃないが、ダニエル・バラダレスにその資格は皆無。
ただただ情け無い。
情け無さ過ぎる。
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