mixiユーザー(id:16483387)

2024年05月23日12:16

9 view

過ぎ去りし日々【大阪ツアー番外編】

ナウシカの『火の7日間』に因んで、サムとイグが訪れた4日間はさながら『酒の4日間』とでも呼びたいところだが、実際は言う程飲んでないか。もう俺達も暴飲暴食はできない歳だ。若い頃は休みの日にクルマで出掛け、ラーメン屋を5軒ハシゴとかしてた。茨城県だけで7〜8回、神奈川や埼玉も5回くらいは行ってるな。
普段の食事は普通に3人前だったし、中学生の時にわんこそばを99杯食べた事もあった。(後1杯がどうしても無理だった)
俺より1回り体格の大きいサムは、ファミレスではチャーハンとラーメンとおかずのみ(ライス抜きのハンバーグセットみたいの)を注文する。チャーハンをご飯にしておかずを食べ、ラーメンが味噌汁代わりなのだそうだ。食べ終わると『エンジンかかって来ましたよ』と不敵に笑い、口直しにカレーライスを流し込み、渇きモノと称してサンドイッチを追加。デザートまで平らげ、店を出ると『回転寿司行きましょう』とか言い出す。寿司を10皿くらい食べた後で『吉牛でシメますか』とまたまた信じられない事を言うのだが、その後もコンビニに寄って『セブンのチーズケーキが旨いんすよ』なんて言い出す始末。
俺もまぁまぁ食う方だけに、一緒にいると相乗効果が凄まじい。2人でびっくりドンキーに行って、酒を一滴も飲んでないのに会計が8000円近くなって本当に『びっくり』した事もあったっけな。
酒は俺自身、最高で日本酒を2L飲んだ事があるが、その後3日酔い。しかしサムは幾ら飲んでも酔っ払わない。食べるのも飲むのも寝ないで夜通し遊ぶとかでも、サム程の男とはあまり会った事がない。
俺は30歳を過ぎて、食べれば食べるだけ太る様になってきたし、サムも同様にセーブする様になってきたが、反比例する様に暴飲暴食の度合いを増したのはイグだ。背は高くないがドラム缶の様な体型で、如何にも『酒が強そうなオッサン』って感じの風貌。今では俺もサムも全く敵わない。

まぁそんな感じで飲んだり食ったりしてきた我々だが、今回は考えさせられる事が多かった。
ビール党であり、俺同様ラーメン好きのサムが、ビールを1滴も飲まず、ラーメンも大阪で1杯食べただけだ。楽しみにしていた『和歌山ラーメン』は全く口にすらしていない。
話では聞いていたが、毎晩寝る前の注射を実際に目の当たりにして驚きを痛感した。
イグもギックリ腰寸前かヘルニアの一種かは判らないが、腰痛で四六時中『イテテテ… 』と悲鳴を挙げっぱなし。暴走大王の面影も無い。

『若い頃無茶したツケが回って来ましたね』と苦笑いするサム。その力無い笑顔には諦めがない混ぜとなる。俺だって五十歩百歩。明日は我が身だ。
人生の選択肢って、若い頃は無限(と思える程)に広がっていた。だが歳を重ねるにつれ、その選択肢はどんどん狭まってくる。塩分、糖分、脂肪、アルコール… 次々と制限がかかって控えめに、或いは禁止となっていく。我々は日々狭まっていく世界の中で、喜びや楽しみ、充実感や満足感を見出していかねばならない訳だ。見聞を広めて新たな境地を開拓するか、自分自身の価値観や感覚を変えて見方を変えるか。
前者は相当なエネルギーが必要。それなりに人生経験を積んだ自分を更に刺激する様な、全く未知の世界を見つける困難さ。
後者は、せっかく作り上げた『自分自身』を一度解体し、作り直す難しさがある。
でもまぁそうするしか、そこに近付いて行くしかないんだろうから、そう努めるしかない。

どうしたって歳には敵わねぇ〜な。
2 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2024年05月>
   1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031 

最近の日記