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2022年12月25日17:17

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ミクシーへ今年最後の7人の仲間たちからの投稿となります。 初台太郎、木霊禅、山崎順子…

◆ 初台 太郎
迷彩ネットのクリスマス
唯物論者たちの多くが神を否定しているが、ウラジーミル・プーチン氏の父親は熱心な共産党員で、無神論者であった。一方、母親はロシア正教徒で信心深い人であり、この両者が彼のバックボーンとなっている。
硬軟使い分けの怜悧さをもっていた点は、国内のプーチンの政治的支持を高めている面がある。
エリツィン時代の急進的資本主義化が招いた混乱、経済特区などを利用してオリガルヒの一部がタダ同然で国有財産を私物化していく不正を暴き、脱税を減少させ国家財政再建に寄与した。
一方引退後のエリツィンの安全を確保する政敵からの保身をも図るという大統領職の現在における地歩確保の手抜かりがない象徴的行動もあるのだ。
柔道は相手のスキを読み取ることに役立ったという。
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ソビエト連邦時代宗教は禁止されてハリストス大聖堂などが爆破された。多くの聖堂の破壊と聖職者や信徒などの追放と抵抗する者たちの虐殺もあった。
だが、ミハイル・ゴルバチョフ書記長のとき、「信仰の自由」を認める施策を打ち出した。彼は1943年以来の、教会と信者たちに過ちをおかしたことを認めた(1988年)。
東方正教会の第二位ルーマニア正教会では1900万人の信徒数であるが、ロシア正教会は抜群の第一位で約9000万人(2010年調査)の信徒数だ。
国民の宗教生活に灯かりともされ、ハリストス大聖堂も再建されている。
ただ、「政教分離」も認められる。国民の意識調査ではきだが、政治とは距離を取るべきだ」が44%、「教会の活動は信仰上・宗教上の問題に限定されるべきだ」は33%だ。国民の77%が「政教分離」を支持し、目下聖職と議員職の兼業は禁止されている。
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国家運営の際、秩序と自由の秤が問題となるが、ソ連時代の偉大さを重視するプーチンの場合、秩序が当然自由に優先され、クリミアも今回のウクライナの特別軍事作戦も、周辺国の非軍事化(プーチンの脳裏でいう平和的安定)を目的としており、西側の見方とは大きく異なり、国内では経済運営を含めて高い支持がある。
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この12月11日ウクライナ正教会はロシア正教会からの独立を決意した。ウクライナ正教会は、1686年以降ロシア正教会の管轄のもとにあったが、ロシア侵攻でロシア正教会は公然とモーセの十戒(「人を殺す勿れ」)の例外を認めたからだ。
東方正教会で最も権威の高いコンスタンチノープル全地総主教庁(トルコ・イスタンブール)へ(ウクライナ正教会は)ロシアからの独立を申請した。
ただちに、ロシア正教会はその許可を「違法」として、同庁との関係維持が不可能となったとの声明を出した(15日)。
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ロシア正教ではユリウス暦にしたがい、1月7日が管轄全域を含めたクリスマスだ。
新たなウクライナのクリスマスは西側と同じく反発から、12月25日となる。
だから、戦時下のキーウを電飾を発電機で照らすいつもより小さなツリーや、土のうが積まれた聖ニコラスの記念碑に作られた迷彩ネットを被った「不屈のツリー」と名づけられたツリーが、今の祝福の願いを込めている。
繁栄と飽食の遠く離れた東アジアの私たちが目にするツリーと比べれば、たしかに外側のイルミネーションは、見劣りするように見えるのかもしれない。
だが、内側のイルミネーションは新たな歴史的転換の光と決意が込められたものに見える。
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◆ 木霊 禅
食べられない人間たちが、「自由」と「秩序」を目の前に置かれて、「秩序」を選べば食べられるといわれるなら、まぁそれも悪くはないかなと、思わせるものもあるかもしれないということですね。
考えてみたら、「神」や「AI」の世界は前者より後者になじみやすいものかもしれない。
すなわち、「ならず者国家」や、米国的な現在の分類は、あくまで米国の「分離」した世界の分け方で、敵はサタンというこれまでの延長となるわけです。
しかし、「自由」と「秩序」の関係で、しかもそれが分離ではなく「両立・併存」するものとみると、新たな探求すべきトータルの未来の深い人類の(持続可能な)在り方へつながっていくことになります。
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いずれを「重視」するにしろ、国内の腐敗因子は排除しなければならぬものとして、放置すれば生まれてくるのが生命を含めた自然界のようです。
「腐敗因子」の部分に焦点を合わせて、世界全体を見ると大きな方向性を見誤ることになります。自らの課題、頭の上のハエを追えなくなるわけです。
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そうみると、国家というものは一つの対外的実験として、争う相手方ではなくその「探求」の一環として客観視することができます。マインドで冷静に、重視の仕方の差違を「大きな方向性」を確認するうえでの、貴重な素材として眺められる。専ら自国が正しい歩み方となっているかの、手厳しい内観による分析素材として見るわけです。
相互にそうみて他国のことは干渉しない。成長の道程にあるに過ぎない人類にはどのみち欠陥はあるのです。だからすべて内観のみが意味をもつと考えてよい。多様性とはそうした貴重な素材なわけです。
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そのような豊かな国際関係(さまざまな重視、存在に対する要素的関心の差違)を参考にできるから、より理想的な(持続可能な)人類社会の在り方が発掘できていけることになります。
左右よりも上下に力点を置いて争わず、智恵を深め、全体が当事者意識をもつこと。そして、分離ではなく統合のスタンスで、理解を増し人間の共通の自分の課題を(同じ視点で)協力して解決することしか、私たち人類の先はないのではないでしょうか。
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◆ 山崎 順子
変わったいい方ですが、戦時の二発の原爆は、言ってみれば「米国」の「ソ連」に向けた特別軍事作戦だったと解されるのではないでしょうか。
固定観念を打ち砕いてみないと、「真実」というのは見えてきません。
米国の資本家の「反資本主義」への反目度は、「赤狩り」や「国外追放」などで戦前、異常に神経質になり、チャップリンやオショウの事実上の追放劇で突出を見せました。
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ドミノ的赤化への危惧とか暴力革命、テロの矛先とならないかの国民的人気への警戒、それは労働者層の逆の資本主義的「秩序」に対する破壊への懸念です。
諜報・治安当局は、「危険思想」という名の下で、国民の「自由」を奪うのは「中国・ソ連=ロシア」と変わりがないといえます。
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私たちに必要なのは、両者の敵対ではなく、「自由」と「秩序」が併存できる未来社会での適切なシステムの在り方の「智恵」です。
チャップリンやオショウのような真の人間としての純粋さです。
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