私がドイツへ来た32年前には、ホワイトクリスマスは当たり前だった。気温がマイナス20度になることもあった。
ところが最近は、気候変動のためにホワイトクリスマスは、めったにない。
先週末から今週初めにはミュンヘンの気温はマイナス10度まで下がり雪も積もったが、おとといから突然気温が10度近く上昇し、雪は完全に溶けてしまった。クリスマスの気温は6〜8度。暖かい。
例年通り、今年もグリーンクリスマスである。
海抜500メートルのミュンヘンでこうなのだから、気候変動の影響はすごい。
夜に窓を開けても、冷たい空気が入ってこない。生暖かい空気が入って来る。
対照的に北米は、未曽有の大寒波に襲われて死者が出ている。
今年夏のヨーロッパの干ばつは、過去500年で最悪だった。イタリアでは一部の川が干上がり、フランスでは気温が40度を超えた。
地球の気候は完全に狂っている。
多くの気候学者は、「もはや1.5度目標は達成できない」と主張している。このままでは、上昇幅が2度に達するかもしれない。
温室効果ガス削減のための人類の努力は、間に合うだろうか。
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