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2022年12月12日05:08

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コロナの専門家とは

今回のコロナ騒動ほど、メディアに医学の専門家が次から次へと出てきたことはないと思うのだけど、これでよくわかったのは、医学の専門家というのは、自分の専門分野には詳しいかもしれませんが、同じ医学でも別の分野になると意外は知らないということです。いわゆる専門バカと呼ぶようです。医学の中で専門が分かれすぎてしまっているからです。

政府の専門家会議にも、その後の分科会にも、感染症や防疫、分子ウイルス学の専門家はいるけれど、コロナウイルスの専門家はいないといいます。感染症が専門なら、コロナ風邪のことだってわかるだろうと思うかもしれませんが、感染症と風邪の専門家はまったく違います。これも別のジャンルです。

そもそも風邪という感染症をいくら研究しても、医学の世界では偉くなれないといいます。大した病気じゃないから出世もしません。分科会に呼ばれるのは偉くなった先生方だから、そこにコロナウイルスや風邪の専門家は入ってこないのです。それでどうやって対策を考えるのだろうかと思います。

今回のコロナ騒動でウイルスというも メジャーになりましたが、ウイルスをきちんと勉強しているお医者さんは少ないのです。そもそも感染症という分野が医療の世界ではメジャーではありません。なぜかというと、動物と違って人の場合、感染症はかなり制御されていて、これまであまり問題にならなかったからです。特に先進国ではそうです。

だから、感染症、ウイルスの専門家が少ないのです。だけど、動物の場合は、鳥インフルだのBSEだのコロナだの、いろんな細菌やウイルスがいて、感染症があって、それに対処しなければいけないから、感染症が研究のメインです。

いくつかの大学にウイルスや感染症の研究所がありますが、教授になっているのはけっこうな割合で獣医学部出身者なのです。SARSのときも、感染研は医者でコロナの専門家がほとんどいなかったから、獣医から人を呼んだといいます。だけど、SARSがすぐ収まってしまったから予算が削られたのです。今回もそうでしょう。酷い話です。

獣医は使いっぱしりだと思っているようです。だけど、獣医はプロフェッショナル意識があるから、変なウイルスに感染して殉死してもそれはしょうがないと思っています。新興感染症は、動物のウイルスがヒトに感染して起きるわけで、どこのどんな動物がそのウイルスをもっていて、どうやって感染したのか調べるのも獣医の役目なのです。

もちろんヒトの検査もします。血液も検査します。海外に調査に行くのは、ほとんど獣医なのです。ウイルスの最前線にいます。医学の世界の感染症専門家は感染症を治す専門家ではありません。医者というのは、ヒトの症状を治す専門家です。そのウイルスをもつ動物や、感染の現場を突き止めるとか、感染を止めるのは、獣医の仕事なのです。

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