また壊れてしまった真空管試験器 TV-7と手に入れてから20年くらい一度も使ったことのないTV-2.
TV-2 重くて2階から1Fに降ろすのに、50代の今が最後。10年後にはもう無理かもしれません。
そうしてこの詳細なメーターにつまみ。
メーター一つだけのTV-7とは大違いです。
いずれも太平洋戦争で米軍が戦地で通信電話、レーダーなどに使われた真空管の良否を判断するものだそうです。
TV-2は合わせなければならないつまみが多すぎる、メーターが多すぎるとのことで、当時文字も読めない軍人もいる中で使い物にならないと、すぐに簡易型のTV-7が開発されたと聞いています。
現代でもTV-7なら真空管の売り買いのときの基準となる測定器として使われています。
知りたいのはもうヘタってダメなのか、使える といっても、かなり元気か、ギリギリ使えるのか程度です。
真空管黄金期には秋葉原の電子パーツ屋の店頭にはバケツに大量に米軍などの抜き球というのが入れらて販売。
買う側は店頭に常設されていた真空管試験器に自らバケツから欲しい型番の真空管を取り出して、真空管試験器に挿して良否判断をしていたそうです。
その試験器とすれば、信号機のようにメーターに青=問題ない 黄色=ギリギリ使える 赤=もうヘタっているが簡易にわかるものであったそうです。
まさに軍地では頭の上を砲弾が飛び交っているわけですから、1本の測定にTV-2のようにあれやこれやツマミを合わせて多数のメーター見て、こちらは合格、こちらは不合格かギリギリでは困るでしょう。
それに現代はPCとUSBで結んで、専用ソフトでプレート電圧、プレート電流などを連続可変して特性を取るカーブトレーサーにいずれにしても叶わず、TV-2はとても中途半端な「使えねえ!」というマシンなのです。
ところでTV-7の今回の故障は真空管を測定しようとすると電球FUSEが激しく光ってすぐに切れてしまう症状。
3週間ほどかかりましたが、いつものクラコンで治してもらいました。
ついでに校正も
2万が高いか安いかの判断も不要なほど、これがないと手持ちの100本からのWestern Electric TELEFUNKEN Mullard RCAなどの真空管を高く買ってもらえないのですね。
要は上記状態の青 黄色 赤のどれかがわからない。2本がそれでも似ているものかも。
そういう意味では、ディーラー認定中古車と、個人売買の車の値段の違いほどが起きます。
TV-2は一度も使わないまま、運べる今のうちに手放します。これがオーディオ墓場=お宝部屋の残っていた、重くて勘弁して欲しいオーディオ関連機器の最後です。
ログインしてコメントを確認・投稿する