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2022年11月13日20:59
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本当のグンマを知りたい➁城下町 安中
11時10分発の高崎行きで横川駅を去ります。
来た道を折り返し、平野部に出て11時29分に安中駅に到着。
駅のベンチで高崎のだるま弁当の昼食。
お寺の普茶料理をベースとした、ヘルシーなお弁当でした。
こんにゃくがあるのはさすがグンマです。
安中駅を出て街中へ。駅は市街地から離れています。
駅前広場は整備されていますが、お店もほとんどありません。
駅から国道18号バイパスで碓氷川にかかる橋を渡ります。
歩いて20分ほどすると市街地に入ります。
市街地から碓氷川の方を見ると、一段高いところにあることがわかりました。
安中は南の碓氷川、北は九十九川に挟まれた河岸段丘上にある町です。
碓氷川沿いは中山道の宿場町、九十九川沿いは安中城や武士の住居が置かれた
地区になっています。
碓氷郡役所。中で群馬県出身の画家がかいた中山道上州七宿の
絵画展が行われていました。
横川が関所だったり、九十九川に安全のためにあえて幕府が橋を
かけなかったから、板鼻宿が渡し場としてにぎわった様子が描かれて
いて面白かったです。
続いて、安中藩郡奉行屋敷へ。
ガイドのおじさんがいましたが、饒舌で面白かったです。
「安中藩は小藩だから家老でも300石程度。郡奉行は50石程度です。
駕篭に乗れるのは1500石クラスです。」
「安中で駕篭に乗れる人は藩主と正室、お世継ぎぐらい。だから郡奉行
屋敷に駕篭乗りつける場所あったけど、そもそもほとんど使わないんですよ。」
また藩主の話も。
安中藩は初代は井伊家でした。
「井伊家は秀吉が関東抑えた時に功績として西上州与えられたんですよ。
その後彦根与えられても、安中は碓氷峠領内にある要地だから、徳川幕府
が上州を他の大名に与える時も、ここは信頼できる井伊家の領地のままに
したんですね。」
「初代藩主は彦根も統治していましたが、弟の方が有能だったから
彦根本家は弟になったわけです。」
また、大老堀田正俊も安中藩主だったことを教えてもらいました。
大老は17人いて、うち井伊家、酒井家出身者が14人と大半だから、
その少ない他の家出身者の人間が大老になったのがいかに異例かも
分かりやすく教えてくれました。
いい勉強になりました。
城下町を歩いて、同志社大学創立者新島襄の家へ。
ここにもガイドさんが。
資料室に案内していただきました。
ガイドさんお手製のスケッチブックを利用した説明資料。
紙芝居のごとく、新島襄さんの歩みを説明していきます。
まず、安中藩士の家に生まれましたが、江戸常勤の家で
青少年時代安中で暮らしたことはないと説明。
「上州系江戸っ子です」と説明してくれました。
密航した後に、後難を避けるために家族が行方不明と届け出を
したこと、
帰国後、大阪で当初はキリスト教の学校を立ち上げるつもりが
当時の知事の反対にあい、土壇場で京都に行かざるを得なくなった
こと。
また、当時は各藩が幕末に英学校を作っていましたが、維新後に
閉鎖させられて、教育を受けた青年の行き場がなかったそうですが、
同志社にとっては優秀な学生を受け入れるのに追い風になったとか
興味深い話が聞けました。
安中、なかなか面白い町でした。
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