以前「ハクメイとミコチ」10巻を読んでいたら、「タコの炙りを煎り酒で食べる」というシーンがありまして。
「煎り酒って何?」と思って調べてみると、
・鍋に梅干しと日本酒を入れ、煮詰めて作る調味料。古くから使われてきたが、醤油が庶民に広まったことにより、廃れてしまった
とのこと。
ん??
これ、「美味しんぼ」で使われていたような・・・?
あ、やっぱり。
・・・というわけで、今回は雁屋哲原作、花咲アキラ作画作品・小学館発行の「美味しんぼ」5巻に登場するシャブスキーを作ります。
以下、漫画の画像は同作品から引用。
老舗すき焼き店の道楽息子が数年ぶりに実家に帰ってみると、店は両親がボケているのをいいことに、番頭が乗っ取っていたという状況。
息子は周囲の支援で小さな店を出していたのですが、その店で山岡が考案したシャブスキーを出そうということに。
そしてそれを海原雄山に食べさせて宣伝させよう、というのが今回の話。
で、作り方は。
・カツオブシ、日本酒を使った出汁を用いる
・ネギや豆腐は鍋の深さに合わせる
・肉はしゃぶしゃぶ用
・出汁は沸騰させない
・肉をくぐらせる時間は3〜4秒
・煎り酒に醤油と出汁を加えたタレで食べる
では、作りましょう。
肉はしゃぶしゃぶ用のものを購入して、葱と豆腐は鍋の大きさに合わせて切って。
ちなみに鍋は7層構造のフライパンを使用しました。
さて、出汁。
鍋に水張って「調味料や添加物一切なしの鰹節の出汁パック」で出汁を取り、日本酒を少々入れて。
出汁が沸騰しないように温度に気を付けて。
うちのインダクションレンジは温度設定が出来るので、こういう時に便利(笑)
80度に設定してみる。
ちなみに沸騰させてはいけない理由は、作中で海原先生が丁寧に説明してくれます。
それに肉をくぐらせて3〜4秒。
その肉を煎り酒に醤油と出汁を加えたタレで食べる。
煎り酒は駅ビルによく出店している高級食材や高級調味料を扱う店で購入し、醤油は「100%有機栽培の丸大豆と小麦、天日塩を使い、自然湧水で仕込んだ高品質な醤油」、それに「国産鰹節、利尻産昆布、鰹節と昆布のエキスを使用し化学調味料無添加」という高品質な白だし。
うむ、なんとも高級高品質なタレだ。
これで肉を食べてみると。
お、これはこれは。
醤油メインのタレやポン酢よりも爽やかスッキリな味わいのタレが、火の通りきっていない肉と実によく合う。
口当たりが実に軽い。
肉がどんどん進みます。
なお、作品では〆については言及されていませんが、私は〆はうどんにしてみました。
これまた美味しい。
今回は市販の煎り酒を使いましたが、これも自分で梅干しと日本酒で1から作ってみたらどうなるのか?
気になりました。
そのうちやってみようかしらね。
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