mixiユーザー(id:3170137)

2022年10月29日14:07

139 view

メイン州の旅 1

基本的に食事が美味しくないとされるアメリカで"グルメな町"と言われるメイン州のポートランド。
東海岸で最北にあるその州は冬には行きたくないので、10月に紅葉を楽しむことをセットで訪れることにした。

10/22から3泊4日の旅行。


10/22(土)
航空機利用で、ワシントンDC経由にてポートランドの空港へ昼頃に入る旅程。

ロナルド・レーガン・ワシントン・ナショナル空港(小さいほうのDCの空港)
フォト


日本で60円ぐらいのミニサイズのスナック菓子が1つ900円〜1400円というのを知ると日本から来た人は驚くだろう。
フォト


これは円安のせいだけではなく、米国の物価高騰もあるが、もっと根本的なのはこれが空港の売店であるため。スーパーで買えば5分の1か10分の1となるのがアメリカの文化。(これ伏線です)

ところでこの自販機の写真に注目。
フォト

下のほうを見ると、飲み物が落ちている。
こっちの自販機はクレジットカードでお金を払うとクレーンゲームのように飲み物を拾いにアームが動くのだが、何回かに一回は失敗してこのように落としてしまう。お金を払っても出てこないことがあると覚悟する必要がある(7月に私もそうなった)。

そしてこの空港で自分の乗る隣のゲートが音楽と歓声でお祭り騒ぎ。
フォト


よく分からないが、ガーディアン、ベテラン、ヒーローなどのワードから、退役軍人のような方々が着陸したものと推測。義足の人や車いすの人もいた。通りがかった人たちも "Thank you for your service." などと声をかけていた。

DCからはNY、ボストンと通ってメイン州に着くというのは分かってはいたけど、NYのマンハッタンだけは上空からでもよく分かる。長方形のセントラルパークがあるからね。
フォト


空港からは2ドルのバスに上手く乗り込みダウンタウンへ。大都市を除き、アメリカはほぼ全員空港からはマイカー、タクシー、レンタカーのどれかで移動するので自分以外にバスに乗る人は無し(飛行機に乗るほどの所得のある人が市バスに乗るのはおかしいことなのだろう)。

フォト


さて、ダウンタウンに着いて真っ先に向かったのは旅の最大の目的地の一つ、ISF Trading。工場だ。
フォト


フォト


この海産物工場はオーナーの玉置氏が、メイン州で子供たちがウニを壁にぶつけて遊んでいるのを見て、それを商売にしたもの。
フォト


フォト


板ウニよりずっと高級な塩水ウニを売っており、二階の休憩所で食べることもできるようにしてくれている。
フォト

日本で楽天市場などで取り寄せたとしても9千円ぐらいするバフンウニの塩水ウニ。これが28ドル。
ご飯や海苔やお茶もある。
フォト


本当に旨かった。日本でも高級な寿司屋に行かねば食べられない品質のウニ。"メイン州産のウニ"と書いてあれば全てこの工場産のものだそうだ。
その他のお刺身はホタテが美味しくて残りは日本の平均レベル。日本のレベルが提供されている時点で凄い。

塩水ウニ $28
刺身セット $26
パック御飯 $4
支払額計:$61.19


そのあとは近くのビクトリアマンションへ。"マンション"という英語は豪邸の意味。日本人がイメージするマンションは"アパート"だ。
フォト


内部はツアーで見学が可能
フォト


メイン州はさすが両海岸沿いの州だけあってオハイオよりCOVID-19への意識は高い。この施設がいまだにマスクを必須(Required)としているのは驚き。
フォト

こっちはオハイオで生活していればこの半年、マスクを着けたことはないのだから。
ただ、客にマスクを着けさせておいて一番喋らないといけないツアーガイド(写真左のおばあさん)がマスク着けていないのだw
フォト

ちなみに旅行中ここ以外の施設ではReqiredのところはなかった。

さて、クラフトビールでも有名なメイン州。2019年の9月にボストン&ニューヨークに行った際、このビール美味しいなぁと思ったのがAllagash。オハイオでは全く見かけないビールだったが、なんとその醸造所はポートランドにあるようだ。

そこに行こうと思いUberを呼んで乗り込んだところ、黒人のドライバーは3分の1ほど進んだところで心筋梗塞のように急に苦しみだし、「もうキャンセルだ」と言われてスーパーの前で降ろされた。状況をよく理解できなかったが、意識はあるようだった。安全な運転が出来ないと判断して降ろしてくれた真面目な人だったのだろう。

次のタクシーを待つまでにそのスーパーの中を歩いたが、やはりオハイオよりシーフードのコーナーが充実している。
フォト


Allagashのブリュワリーは土曜の午後ということもあってかなりの賑わい。やはり旨いね。
フォト


ブリュワリーが密集するエリアのようで、もう一軒行って飲んだ。
フォト


ダウンタウンに戻って町散策。
フォト


フォト


フォト


カジュアルながらロブスターの有名店とされる店を訪問。
フォト


ロブスターカクテル、コネチカット風ロブスターロール、ブルーベリービール。
フォト

$54

ロブスターロールはコネチカット州風が溶かしバターの温かい身、メイン州楓がライムマヨネーズなどの冷たい身。どっちも美味しいのです。


この22日はポートランドの旅行需要が高いらしく、ホテルの値段が凄かった。
市内の13件のホテル価格はこんな感じ。
フォト

65000円〜135000円
※34500円とあるのはドミトリーのため除外

これはもちろん普段はせいぜい100ドルや200ドルなのだが、需要が大きいと一斉に値上げする仕組みのため。
冒頭に書いた空港で品物が高かったのと同様、ロケーションとシーズナリティで値段を大きく変えるのが日本以外のどの国も好むビジネスのやり方。
タクシー運賃も台数が少ない時間帯は普段の5倍になり、スポーツ観戦も人気の対戦カードなら10倍になる。中長距離の鉄道運賃もそう。

例えば今回、自分はダウンタウンのビジネスホテルで7万円を払いたくないので郊外にホテルを探すが、そんなことはお見通しなので郊外もちゃんと3倍の料金に全てのホテルがなっているし、であれば翌朝借りるレンタカーを半日前倒しにしてもっと郊外に泊まることを考えるがそれもお見通し。2日間で250ドルのところ2.5日にすると700ドルになる。

Web上に旅行者の需要が丸わかりになっているので、この日に滞在する客からはどんなことがあっても金を落とさせようという執念を感じる。

これが日本ができていないことで、日本が稼げなくなっている一つの事例。ビジネスモデルの変化についていけていない。(日本も全部真似しろと言っているのではなく、まず世界を知ったほうが良い)

別に駐在せずとも、海外を自分の力で出歩くとこういう色んな学びがあるもので、日本が鎖国していたせいで日本の今の若者たちがそういう学びの機会を失っていることは悲しいね。

結局、空港近くのホテルにヒルトンのポイントを足して泊まることにした。郊外に泊まっても翌朝、空港のレンタカーセンターまでタクシーで行くことになるので、最初から空港近くで泊まったほうが得だし。

(ポートランド泊 $224.82+7000 Hilton point)

→続く
1 3

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2022年10月>
      1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
3031     

最近の日記