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2022年10月26日16:14

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ジョニーデップの不倫報道。日米の違いを考えてみました

彼のお相手は既婚の弁護士だという。そして面白い事に、この報道に不倫を非難する声は殆んど無く、離婚の時にも慰謝料という考え方は無いのだと書かれていた。
日本で言えば有責の不倫した収入の少ない人間が、財産分与の為に得をする事も有るというのだ。
これは慰謝料を払うという考え方が余り無い事が理由だとの事で、その原因を考えてみたいと思いました。
この記事には、慰謝料という考え方が無い理由として、不倫をするような人間を選んだ自分の責任という考え方が有るのだと書かれていました。
また、相手の既婚弁護士の旦那さんが、彼女が他の男性と関係を持つ事を公認している事も理由だという事です。

この違いを、私は女性の地位が歴史的に高いからだと考えました。が、それは少し違います。一般家庭では、日本も欧米も、女性の地位は余り変わり無いはずで、だからウーマンリブ運動の高まりが有ったわけですから、地位よりも恋愛観の違いかと思います。
アメリカの考え方の源流は、ヨーロッパのドイツから西のカトリック圏だと考えられますが、ようはカトリックとプロテスタントの世界観だという事ですから、その考え方にヒントが有りそうです。
ヨーロッパは、日本と同様に近代封建社会を構築した、世界でも希な社会です。
封建領主は、日本では将軍を頂点とした武士になり、ヨーロッパでは王を頂点とした貴族と騎士になりました。
日本の場合は側室や妾と呼ばれましたが、ヨーロッパでは愛人と呼ばれていたようですが、その愛人が貴族や騎士のれっきとした夫人という事に驚かされます。
その理由としては、カトリックでは離婚が出来なかったから。だと思いますが、私はそれ以外にも、性的な要因があると考えています。
それは、他人との関係を興奮する為の材料に使う、という事です。
自分のパートナーが他人と性的な関係を持つ。これは大なり小なり嫉妬の感情を生みます。が、その嫉妬の感情は、性的興奮をもたらします。
この嫉妬の感情を上手くコントロール出来れば、最上に近いスパイスになります。
スワッピングを楽しむ人達がいますが、それが社会に根付いた状況だと考えると理解できる気がします。
日本の場合は、離婚が出来ましたし、それ以上に、武家社会では男子が求められた事が大きいかと思います。
女性を独占する状況に置かないと、産まれた子供が自分の子供だと断言出来ません。
子供が産まれないと、家が保てない状況もあるわけですから、武家社会では女性を囲うのがステータスでもあるわけです。が、年齢から子供を産めなくなった女性を囲いきれない場合には、お金を渡して別な女性を囲う。そんな事が有ったようで、相手は町人と言われた身分の女性が多かったようです。
徳川五代綱吉の母は八百屋の娘ですし、八代吉宗の母も身分が低かったそうですから、同じ封建社会でも、この性的な相手の流動性は日本が上だと思います。
日本では、明治の元勲木戸孝允(桂小五郎)が芸者幾松の松子と正式に結婚して、身分制度の廃止と共に、より流動性が加速しましたが、英国の場合は、現キャサリン皇太子妃が平民出身と言われていて、日本よりも遅いと思います。
シンデレラの物語でも、義母と義姉は良い生活をしていましたし、父は出張中でしたから、愛人を出せる家系だった可能性が有ります。が、物語の中でも、別れたから慰謝料という話は余り聞きません。
日本では、戦国時代には男色が盛んな時代でしたし、江戸時代には、衆道・陰間という男娼の歴史もありました。
この場合は、二十歳過ぎくらいに男娼は止めたようです。が、衆道の相手は、元服させる費用を出したりしたと言われています。東海道中膝栗毛のやじさんきたさんも衆道の関係だったそうで、衆道と女色の、現在で言えばバイセクシャルが粋人の条件との説もあり、日本では慰謝料が定着する理由だったのかもしれません。(戦国時代は小姓とし元服後には扶持を与えていますから、これが慰謝料の始まりかもしれません。)

ヨーロッパの愛人を出す階級は、英国のカミラ王妃がその出身の為に、最初は結婚を認められなかった。と言われていました。だからダイアナ元妃と結婚したのだと。
私は以前、ダイアナ元妃の亡くなった直後に書いた事が有りますが、ダイアナ元妃は確かに気の毒でした。
が、国民と国際的な人気を背景にし、少し出過ぎだなと考えていました。互いに不倫して、それをマスコミに公表してから離婚をし、離婚後はイスラム教徒の夫人になろうとしました。
が、その相手は、ダイアナ元妃が反対していた地雷で財産を築いた富豪でしたから、世間の評価とは別に、私には現在のメーガン夫人と同じように思えます。それは、地雷廃絶運動は何だったんだ。という話になるからです。
確かにそれと恋愛は別だという意見も少しは判りますが、悲恋で終わらせるならまだしも、結婚するとなるとやはり筋違いだと考えます。
ダイアナ元妃の死去に関しては、英国王室の面目を考えた場合には、将来の英国国王の母が、イスラム教徒の何番目かの夫人では面目が丸潰れですから、陰謀論は有りかなと考えています。
が、カミラ王妃に関しては、古いしきたりを守る良い女性だと考えています。
それは王室や皇室の特殊性を理解しているからで、日本の皇室でも、美智子上皇后以後の方々には、私は少し批判的なのです。
香淳皇后は、話題の中心になる事は避けていました。それは皇室を深く理解していたからで、御住まいに派手な飾りが無くても、高い材料を使わなくても、高い服を着なくても、皇室や王室はそれが通用するのです。
私は、昭和の皇室が、日本が本当に豊かになるまで、御所を建て替えなかったと記憶しています。
現在の若い方達はご存知無いかもしれませんが、仁徳天皇の竈の煙りの話などは、政治の理想だと考えています。
が、それが史実かどうかは叉べつな問題で、皇室や王室とは、貧しい服装や建物でも、それを恥ずかしいと思わないのが王者なのだ。という事かと考えます。
その意味では、質素な生活を理想とした昭和の皇室は、本当に日本的な皇室だったと思うのです。
ヨーロッパの王室は、かなり財産を所有していますが、日本の皇室は、敗戦後直ぐに、皇室財産を殆んど国庫に納めましたから、現在の財産は、戦前の1%にもならないはずです。勿論、那須や葉山に須崎の御用邸は有りますが、沼津の御用邸跡や御殿場の秩父宮邸跡を見れば、特別に豪華な邸宅ではありません。木造の質素と思える造りです。

日本の皇族の結婚は、伏見宮家系皇族か華族が相手でしたが、華族制度も無くなりましたし、昭和天皇の弟宮家以外は皇族から離脱しました。
ですから今は、妃殿下選びは本当に大変になりました。が、常陸宮華子妃のように華族出身の方は、やはり出過ぎる事はありません。
私は、古い考えの人間かもしれませんが、やはり旧家や名家で育った人達は、育ちの良さを感じさせ、奥ゆかしさも有ります。
反面、成り上がり育ちの人達には、残念ながらそれが感じられません。上皇后のお顔の変化と、香淳皇后の変化の無さに、現皇后の無理した笑顔と紀子妃の固い表情。
歴史に裏打ちされた名家や旧家の、目に見えない凄さをそこに感じるのです。
これは私達の身近な人達でも同じで、数百年も続く名家や旧家の人達は、外に出る形では、他人の非難はしません。
勿論、公的な人達への非難は別ですが、少なくとも口汚く罵る事は稀です。
では明治維新後に成り上がった人達はどうでしょう?
その代表が政治家の二世や三世で、人間性を素晴らしいと感じる人は知りません。
安倍元首相などはその最たる者で、人間性や知性の輝きを感じる事は、残念ながらありませんでした。

話が微妙にそれました。

バイセクシャルやジェンダーの問題は、書きましたように江戸時代の感覚に戻れば、日本では解決する問題かと思います。
が、欧米では財産分与で日本は慰謝料の流れは、簡単には変わらないと考えています。

ただ、家族の在り方や性的なパートナー関係は変化すると思います。
今は結婚したくない男女(特に男性)が多いのですが、それは女性が、自ら女性としての性的魅力を放棄しているからだと考えています。
これはジェンダー問題にも関わりますが、日本のように、男女の使う言葉が微妙に異なる世界で、男性言葉でもヤンチャ系の言葉を使われたら、男性が萎縮するのは当たり前だと思います。
今は過渡期かもしれません。が、何時かそれは解消される時が来る。そんな気がしています。が、慰謝料の問題が財産分与に傾けば、逆になる気もします。
それは、女性の密かな願望に沿う、一部の人間が存在する事を許さなくなる可能性が在るからです。


どんな時代になっても、性の問題は悩みの種かもしれません。そこで次回は、私の体験を踏まえた男女の性の在り方を考えてみたいと考えています。(未定です)

今月10月11日には、軽井沢バス事故の論告求刑が行われます。判決の10日前に、私が考える軽井沢バス事故の真実を公表したいと思います。
そこには、書かなかった重要な事故原因の可能性がある事も書きますので、宜しくお願い致します。
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