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2022年10月21日21:01

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秋。

小さい手で声を荒げ、無心で幸福を浴び捨てて
大きな手で夢を捨て、必死に幸福を探し求めて

そして、

今、嫌った過去を許そうと
今、嫌った明日を紡ごうと

秋夜独り思うのです。


夜にキラリと輝いた目は、朝に光を失って
重たくなった瞼が栓をする。

朝にヒラリとかけた足は、夕に力を失って
冷たくなった心で蓋をする。

さて、

目はどこにあるのだろう。

さて、

心はどこにあるのだろう。

もう、いいかい?

もう、いいかい?

夜を迎える目は答えない。

朝を迎える足は答えない。

もう、いいよ?

もう、いいよ?

朝になって漸く答える。

夕になって漸く答える。

さて、

目はどうなるのだろう。

さて、

心はどうなるのだろう。


肌に優しい季節になりまして、
心の豊かな季節になりまして、
静かに現れる夜の気配が心地よい季節でございます。

油断すると風邪をこじらせてしまうけれど、
このくらいの熱が丁度いい。

皆様もご自愛下さい。

素敵な夜を。
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