図書館本

読んだ本の記録。

「異人館画廊　盗まれた絵と謎を読む少女」谷瑞恵
図像学を学んだ飛び級の変人美人才女が、呪われた絵にまつわるごたごたに巻き込まれる美術ミステリー。
サブリミナル効果の絵画バージョンの話は興味深かったけれど、主人公女子が全く好きになれず、許嫁的なクールツンデレイケメン幼馴染男子も、狙いすぎてて胃もたれするっていうか、読んでてちょっとイライラする。
謎解き展開もちょっと強引だったしなあ。コバルト文庫だし…メインは恋愛なのかな…。
とりあえず続きを借りてみようと図書館に行ったのですが、1巻であるこれを借りた時にあったはずの続きがなく。結構人気作品だったのか…。
まあ、見かけたら続きを読んでみようと思います。

「7分間SF」草上仁
SF短編集。
「スリープ・モード」と「チューニング・テスト」が好きでした。
「スリープ・モード」は、効率化をはかるあまり、人の無駄時間を省くため、宇宙航行中、仕事時間以外は強制スリープするようになった未来。誤った時間の強制スリープ用の薬を服用してしまい、仕事をしていないと判定されたら2秒で強制スリープするようになってしまった宇宙飛行士さんが、宇宙ステーションとのドッキングまで頑張る話。
ハラハラするし、笑っちゃうし（失礼）、頑張れ！ってなりました（笑）
「チューニング・テスト」は、遭難船の救難信号を出すも、同じ空域に遭難訓練用の船も多数あり、しかもAIが搭載されていて、人と同じ振る舞いをするようになっているので、どれが本物の人が載った遭難船かわからず、色々質問考えたり人としての振る舞いを考えたりするお話。AIが進化しすぎると、電波に載った音声と会話だけでは区別つかなくなりますよね…人と機械の違いって何だろう。
SFはこういう、未来に対する問題提起みたいな事を考えられるのが好きです。
わっかんないなあってなるのが好き（結局考えてない（笑））

「放課後の厨房男子」秋川滝美
続きの「進路篇」と「まかない飯篇」があったので借りてきました！
男子の仲良しなお話好きなので、先輩後輩が卒業した後もわちゃわちゃしてるの可愛いです。
気になってた月島颯太君、特に何の過去も秘密もなかったけれど、翔太君との仲良し感好きですねえ。
金森君も良い人です。
ただただほんわかして、皆が良い人で、癒されるお話でした。