9月28日(水)、ユナイテッドシネマ橿原で鑑賞。観客は10人ほど。
公式
https://spaceboxjapan.jp/super30/
予告
https://youtu.be/hEd14zWApwc
鑑賞中にモヤモヤし通しだったので、帰宅後すぐに調べた。
「アーナンド・クマール」に関するファクトチェック。
日本語が怪しい解説がヒットした。
https://ja.wiki5.ru/wiki/Anand_Kumar
公式サイトにも【実在のアーナンド・クマール】という解説があった。
ーーー 以下、引用 ーーー
1973年にインド:ビハール州で貧しい家庭に生まれた。私立学校に通うことができず、公立学校に通うが、数学に興味をもち、才能にも恵まれ、数論に関する論文がケンブリッジ大学のMathematical Spectrumに掲載される。この論文が評価され、入学が許可されたものの、渡航費用を工面することができず、父も心臓発作で他界してしまったため、ケンブリッジ大学で研究する道を諦めざるを得なかった。父が亡くなった後、彼はパーパル(豆煎餅のようなもの)を売って、生計を支えた。
1992年、天才的数学者ラーマーヌジャンの名をとった「ラーマーヌジャン数学学院」を設立し、数学を教え始める。才能はあっても、貧困により授業料が払えない若者のために、2003年に教育プログラムSUPER30を始める。その運営資金に関して、彼は政府からも企業からも個人からも寄附を受け取らず、「ラーマーヌジャン数学学院」から得られる収益金を当てている。
アーナンドの功績は、インド政府や州から多くの教育賞を受賞し、雑誌にも多く取りあげられた。ドイツの「フォークス誌」は、優秀な人間を育てる人物の一人に選び、イギリスの「モノクル誌」は、世界で活躍する20人の先駆的な教育者の一人に選んだ。
本作の影響について、彼はインタビューの中で「インドの親は、子供に良い教師を求めていても、将来、子供が教師になることは望まず、エンジニアや医師になることを望んでいた。しかし、この映画を観た多くの人たちから、子供が教師になることを望んでいると聞いた。これは大きな変化だ」と語っている。また、教育について「インド工科大学入試に特化しているわけではなく、どんな分野であれ、意欲をもった貧しく子供たちを助けたい。それが長年の夢である」と語っている。
ーーー 引用ここまで ーーー
クマール氏はただの天才ではなく、本当に立派な人物だと心から敬服する。
そして、インド人の優秀さとパワーにも圧倒される。
クマール氏が主催する SUPER30 に入学した子供たちは皆、劣悪な境遇にありながら、寸暇を惜しんで勉強し、知恵を駆使して入試会場まで自力でたどり着いていた。
廃屋同然の学舎兼寮。資金不足で食事も満足に取れず、嫌がらせで電気が止まっても、彼らは逞しく学び続け、常に思考を磨き続けていた。良い意味で「無敵の人」だった。
クマール先生は教育の魔術師、日常の事象から独創的で高度な問題を投げ掛け続けた。
日本人が苦手な「自ら問を立て、考え抜いて、解を導く」姿勢を身につけさせていた。
元々地頭の良い子供たち、暗算力も驚異的だ。そこに現場思考力が伴えば鬼に金棒!
SUPER30 の合言葉は「王になるのは王の子ではない。王になるのは能力のある者」。
彼らのガッツを見て、インドには不登校や引きこもり問題がないのでは…と思った。
ムンバイの貧しい天才少年を主人公にした『スラムドッグ$ミリオネア』(2008英)を思い出した。インド人はゼロを発見した優秀な民族。若い人口も多い。
今はカーストのせいで優秀な人材を十分発掘できていないようだが、政治が腐敗して教育格差が酷いのは日本も同じ。パワーの差で、あっという間に抜かれてしまいそうだ。
また、「インドの日常生活が垣間見える」という意味でも興味深い作品だった。
何を食べているか、何を着ているか、パーティー参加者は何を持っていくか(お祝の花はブーケではなく、十日戎の「福箕(ふくみ)」に似ていた)、病院内の様子など。
とはいえ、本作で映画文化の洗練度を推察すると、インドはまだまだかなと思う。
こういう題材でもいちいち歌と踊りを入れないと人々は見ないのか!と呆れた。
また音楽での説明がくどすぎて(インストで感情を指示してくる)ウンザリした。
モデルになったクマール氏を全く知らなくても(こんな脚色をされて気の毒)と思うほどご都合主義でツッコミだらけの脚本。これでは実話の信憑性が失われてしまうのに。
(インドの観客たちは何の疑問も持たないというのなら、ちょっとアホだと思う)
最初付き合っていたダンサーの彼女は金持ちの娘で、どう考えてもクマール氏とカーストが違うだろうし、生活上の接点もなさそうだった。彼らはどこで出会った?
せっかくケンブリッジ大の数学教授から留学許可証をもらえたなら、文通を続けて英国のスポンサーを獲得する手はなかったのか。(国内では奨学金制度を聞いていたのに)
もっと言うなら、その大事な留学許可証で、売り物のパンを包んで客に渡すか?爆
拾ってもらった予備校を突然裏切るような形で私塾を立ち上げた設定は、(いや、それは身勝手な恩知らずだし、頭の悪いやり方でしょ)と思った。教育マフィアの学長も言っていたように、事前に相談して「予備校の慈善事業かつPR事業として、優秀な貧困児を選抜し、“IIT(インド工科大学)“に入れるプログラム」にすれば良かったのに。
クマール氏が去った予備校の生徒は「なぜ僕はクマール先生に教えてもらえないのか? 金持ちに生まれたのは僕の責任じゃないのに」と愚痴っていた。逆転現象の悲哀。
マフィアに命を狙われたクマール先生を、塾生たちが知恵を駆使して撃退する件は『ホーム・アローン』と『スパイキッズ』を足して2で割ったようだった。要は話が安直。
また、日本では一気上映しているが、インドでは休憩を挟んで上映している様子。
それは観客の集中力が持たない証左だ。彼らは上映中にめちゃくちゃ騒ぐらしい。
確かに、役者たちは大熱演で全編パワフルだから、これほどツッコミを入れながら観ていても、情に訴えるシーンでは思わず涙腺が緩んだが…。このテイストは苦手だわ。
https://mixi.jp/view_item.pl?reviewer_id=1833905&id=5385633
久々に見たインド映画。「教育もの」「実話」が鑑賞の決め手だった。
主演のリティク・ローシャンは凄いイケメン!
褐色の肌に輝くはしばみ色の瞳に思わずウットリした。
ただなぁ…。これ、どこまでが本当の話なの???
あまりにも突っ込みどころ満載な、ご都合主義のストーリー。
やたら煽り立てる音楽がくどくてウルサイし。なんなら踊るし。
これがインド式エンタメだ!と言われれば、そうですかと言う他ないが。
映画の冒頭で「Google、Twitter、Microsoft、IBM、Adobeなどなど…CEOは全員インド系」という話が披露されてビックリした。確かに、インド人は優秀だ。
アーナンド・クマールは本当に立派な人物だと思う。
なので、もっと彼に敬意を表した真面目な作りにすれば、世界市場で戦える作品になりえた気がする。でも、それではインド市場でウケないのかな?爆
はっきり言って、映画としては陳腐だった。
でも、モデルのクマール氏には心から敬意を表したい。
(彼は反対勢力から何度も銃撃を受けてきた)
余談だが、ヒンディー語のラップが聴けるので(踊りはヒップポップではなくインド風)、音楽好きの人にはお勧めする。

映画『スーパー30 アーナンド先生の教室』の写真 (左から)アーナンド役を演じるリティク・ローシャンと、映画のモデルとなったアーナンド・クマール本人
https://www.crank-in.net/gallery/news/113024/2
【INDEX】映画/舞台 関連日記(2)2019〜
https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1979079540&owner_id=1833905
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