もう働ける時間もそんなにないし、長生きできたとしても、子供が大きくなったり孫の成長を楽しみにすることもできない。
昔「あったかもしれない日本」という本を読んだことがあった。
幻の東京五輪や東京万博、戦時中に計画された建物のことなど、あったかもしれない日本が楽しく書かれてあった。
最近は「あったかもしれない幸福」について考えることが多い。
夢を見るんですよ、朝起きたら台所で音が聞こえる、一体誰がと思って行くと好きだった女の子がエプロンをかけて食事を作っている。
「お久しぶり」と言ったら、キョトンとされて「何言ってるの?」という顔をされる。
土壇場でうまくいかなかったことが、その世界ではうまくいっていて、聞くと「なかなか告白してくれないのであきらめようと思っていたらいきなり言われて、今こんな落ち着いた生活ができてよかったわ」と言う、現実の世界ではひどい別れ方をしている。
何度も夢見た彼女との生活・・・奥の方では子供も寝ているという。
やっと現実だと思えたところで目が覚める。
こういう夢を何回か見た。
現実にはないこと、夢の彼女はあの時のままだけど、現実はもうおばさんなのだろう。
いったいどこで何が狂って今のようになるのか、苦しいことばかりです。
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