〜ロンドンの高級レストランを舞台に、オーナーシェフのスリリングなある一夜を、全編90分ワンショットで捉えた人間ドラマ。一年で最もにぎわうクリスマス前の金曜日。ロンドンにある人気高級レストランのオーナーシェフのアンディは、妻子との別居や衛生管理検査で評価を下げられるなど、さまざまなトラブルに見舞われて疲れ切っていた。そんな中、アンディは気を取り直して店をオープンさせるが、あまりの予約の多さにスタッフたちは一触即発状態となっていた。そんな中、アンディのライバルシェフが有名なグルメ評論家を連れて突然来店し、脅迫まがいの取引を持ちかけてくるが〜<映画.comさんより>
7月末に観た作品。
何度も予告を見ていて、その’編集無しワンショット’を楽しみにしていた。
始まってしばらくは、ドラマに入り込みたいゆえ、それは特に意識してなかったんだけど、ある時点から「そうだ、そうだ、これずっとカットされてないんだ」と改めて気づき、いきなり興奮!
流れがよく出来てる。
アンディが物憂げに出勤するところから始まり、厨房のあちこち(下ごしらえ、サブ、メイン、デザート)、ドリンク提供のカウンター、客席、ゴミ出しで外に出る等々、観客を退屈させることなく、導線を移動し、あちこちで様々な問題が発生&ドラマも起きる。
衛生管理、人種差別、低賃金、アル中、ヤク中、自傷行為。
多忙でも忘れちゃいけないのは、SNSへの投稿。
外国人観光客ご一行や、アレルギー持ちのお客等も盛り込んだのは、上手かったな。
でも、ちょっと納得できなかったのが、アンディが、オーナーシェフの割には、料理するシーンがあまり無かったこと。
心身ともに疲れ切っているっていう設定はわかるにせよ、なんだかスッキリせず。
※予告編
https://youtu.be/SNFmoyit95k
しかし、これ、ほんと、とてつもないほど、リハーサルしたんだろうな〜。
生舞台を観ているかの如くの緊迫感だったし、カメラやスタッフの動き等も、大変だったろうな〜。
脚本はまずまず。異なるスパイスも程よく使われていた。
ただ、エンディングがぁあああ、あまりにも呆気なくなかったか?
あれだけしっかり作ってきて、最後があれじゃあ、モッタイナイだろう。
惜しかった。でも、なかなか面白かったです。3.5☆
まだ上映されている劇場&これから上映される劇場もあります。サクッと楽しめます。
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