紀州−四国−九州 ツ-リング ４日目 7月26日-1
宇和島 遊子の宿
5:00
早朝、エアコンの吹き出し音で目が覚めた。
しまった。寝過ごした？
窓から顔を出すと、
昨晩吹いていた風は止み、
外気は生暖かく、既に薄暗い状態。
大急ぎでカギとヘルメット、グローブ、
携帯工具の入ったパニアケースを抱えてZ200の処へ行く。
段畑の頂上へ向かう道は昨日聞いておいたので、
そこで朝日が昇るところを見ておきたい。
Z200の夜露防止のシートは、ほんのり湿っていたので柵にかけて。
FUELコックをON、イグニッションON、キック一発で始動した。
教えて頂いた軽自動車がやっと通れそうな細い道を登っていく。
此処だけ木に覆われて視界が効かない。
坂の勾配が緩くなってきた。左クランクの様なカーブを曲がると、
視界が開け、段畑の頂上に出た。
足許に段畑、そしてリアス式海岸と宇和海が広がる。
振り返えると、その海を臨むかのように先祖の墓が祭ってある。
5:30
左手からお日様が昇ってきた。
夜明けの景色の変化を見届けると、満足して、
段畑の中の細道を下った。
なんてことはない。民宿の裏手に通じていた。
だって、この段畑の持ち主なんだもの。
游子の段畑は結構有名らしく、
COVID‑19前は、観光バスの立ち寄りツアーも盛んだったそうです。
埋立地を舗装した広々とした駐車スペースはそのためですが、
今朝は私しかいません。
朝食までにまだ時間があるので整備点検をします。
まずは、チェーンに注油(シャフトドライブのGX750ではコレが無用)。
今日まで、積算で1,306km走っている訳なんですが、
クランクケースカバーのねじが意外に増し締めできました。
メーカ純正に対して、自分で イジッたところ が弱いのが常です。
ブレーキローターに緩みなし。
オイルクーラーの取り付けは、ねじロックは効いていて問題なし。
クラッチレバーの遊び。。。ん？
１速でクラッチレバーを引いても前後に車体が動かない？
ギヤをニュートラルに入れるとスムースに動かせる。
と云うことはクラッチですね。一瞬、頭の中が真っ白になりました。
駆動系のトラブルか？！
エンジンを掛けてクラッチを繋ごうとするとレバーの遊びは正常。
にもかかわらず、クラッチが完全に切れていない。
エンジンを始動しておいて、クラッチレバーを引いた状態で、
ギヤをニュートラルから１速に入れると、果たしてタコメータが少し落ちます。
引きずってる訳ですね。
エンジンオイルは出発前にフィルタと一緒に交換したばかりです。
拙宅では、GX750�兇�夏場にめっぽう弱いことから、
エンジンオイルは、
シェルアドバンス 4T AX7 15W-50 をストックしています。
なので、これを使いました。
おまけに、オイルクーラーを増設したので、良かれと思って
気持ちオイルを多めに入れて来ています。
初日は高速道路で、シリンダのオイルライン付近から
オイルが滲みだしました。
オイル量が多過ぎて内圧が上がったのか。
其の上、オイルが硬いのですから
十分エンジンが温まっていない場合は
クラッチが繋がってしまうのかも。
私がクラッチが近めの方が好きで、
そのようにレバーの位置を調整していることも症状を助長しているのでしょう。
歳を取ったせいか、ちょっとしたことでも、
大げさに捉えてしまって、すぐ不安のスパイラルに陥ってしまう。
今回のツーリングでは特に感じます。
温まってしまえば、問題ないのでクヨクヨ気にしないことにしました。
実はこの日、
ウィンカーランプインジケータが点滅しない症状が出ました。
球切れと思って、レンズを外してみると、
電球のソケットの接点に錆びが発生していて、
接触不良を起こしていました。
こんなことが、なぜ、揃いも揃って出先で発症するのでしょうか。
何だか試されているかのようで、
不思議なモノです。
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