8月14日（日）
午前9時に新宿駅甲州街道口に集合しスタートした。メンバーはリーダーのSと私とKである。Kの運転で東名高速を目指し地下の首都高を走り出す。ここでトラブル１、東名に乗るための右出口を通過してしまい延々と走り続けずいぶん遠回りをすることとなった。本日のシャトルバスの予約は15時10分であり、このロス30分は痛い。ぐるっと回り環八用賀インターから東名高速に乗るが、御殿場付近１０Kmの渋滞である。サービスエリアでの昼食を諦め、新東名新静岡インター付近のコンビニでサンドイッチを購入し車内食とした。更にコンビニで県民割のチケットを購入する。くねくねの山道を走り、ここでトラブル２，私が車に酔ってしまい運転手を私が務めることとなった。バスの時間がない中、自分で運転しても酔っている中、バスに乗り遅れた場合の作戦も考えながら、つらい時間帯であった。しかし何とか出発の5分前に到着することができたが、乗車準備で少し遅れ同乗の他のお客様に迷惑をかけることとなった。あの30分があればちょうどよかったのに。
さて、車を畑薙第一ダム駐車場に停め、シャトルバスで1時間15分程度で南アルプス南部の登山基地椹島ロッジに着く。ここで検温して3名での個室に入る。更になんとお風呂もあるということで車運転時にかいた冷や汗を流しスッキリして夕食を取ることができた。さすがに今日はビールは飲まなかった。
8月15日（月）
朝5時に食事を済ませ、本日は赤石小屋を目指して1400mの高低差のある登りである。樹林帯の中を進むことと日差しがほとんどなかったことより、快適な登りであった。それでも体力的には余裕はなく12時ごろに赤石小屋に着くころにはへとへとであった。しかし、夏の午後の山小屋ステイは至福の時であった。椹島ロッジで調達したお弁当（お稲荷、太巻き、から揚げ、マグロ煮）と缶ビール2本で出来上がってしまいました。その後山小屋に入りお昼寝、もちろん大部屋であるが一人1.5畳は確保でき余裕の体制であった。コロナの影響で山小屋は完全予約制、定員は半分とし料金はお高め一泊2食お弁当付きで一人14,000円なり。夕食の時間帯に雨が降り出し天気の不安が表面化してきた。台風8号が通過した後で週末まで天気が良いはずだったが、天気予報も段々と悪くなっていたのが現実のものとなっていた。周りの情報では稜線で突風を含めての強風が吹き荒れていて昨日も危険な状況にあったとのこと。更にこの天気はしばらく続くだろうとのこと。
更に我々とはあまり関係ないが、悪沢岳を目指す場合に宿泊する千枚小屋でコロナ陽性者が出たとのこと。この場合どうなるのか、来月の山渓で確認するか。
そんなこんなで不安な気持ちで就寝となった。夜中にトイレ（個々のトイレは外にある）に起きて空を見ると星が見えた。少し気持ちが明るくなる。
8月16日（火）
朝4時に電気がつき半分強制起床。4時30分から朝食となり、4時50分に山小屋をスタート。本日は赤石岳を登頂し百�瞭蕎�屋宿泊予定である。まだ暗い中の歩行は久しぶりである。調子は良く順調に進むことができたが、途中ついに雨が降り始めた。しかし、本格的な雨の中の歩行は30分程度であとは小雨か雨上がりであった。ボッカ返しの急登を行く途中で数名とすれ違うが異口同音稜線上の強風に飛ばされそうになったとのことだった。更に疲労と足の痛みもでてきて暗雲急に漂ってきた。稜線に出る。強風である。霧で視界も数メートルで危険な状態であった。とりあえず赤石岳の頂上を踏み赤石岳避難小屋で管理人から情報を入手してどうするか決めようとなった。
ついに南アルプス南部の初めての頂を踏むことができた。赤石岳3120mである。しかし風で飛ばされそうになるは、視界は無いは、であった。私個人的には初登頂であったので、ある意味満足であった。
少し降りて赤石岳避難小屋に逃げ込む。先客1名がいて、予定では我々と同じ百�瞭蕎�屋まで行くはずだったが、この強風で断念し椹島まで降りるとのことだった。管理人にも聞いてみたが天気はこの先も同じか悪化するかとのこと。アプリで見ると東北に停滞していた前線が南下する予想。S以外は完全に戦意喪失、赤石小屋まで戻ることとなった。
風に飛ばされそうになりながらも稜線から外れると嘘のように風は弱まった。足に痛みを感じたこともありゆっくり下山した。途中富士見平で昼食弁当（おにぎらずハムと玉子、おかず数品）若干の景色を楽しむことができた。なんとか13時頃に赤石小屋に又戻ることができた。その間、Sは電話をしまくり、山小屋2か所のキャンセルと民宿の宿泊日の前倒し変更の手続きを行った。リーダーにおんぶにだっこ状態であった。山小屋に予約なしで泊ると追加料金が取られる。ここの場合は2000円であった。夕食と朝食は聖平小屋で予定していたものを充てることができたので素泊まりですんだ。さて、室内でコーヒータイム（お湯を沸かしてレギュラーコーヒー）となった。私はその前に弁当残りのおかずを肴に缶ビール1本を飲んだ。その後、又、お昼寝である。4時半ごろから夕食の下準備でうどんを茹でた。5時半ごろから室内で夕食タイム。ごまだれサラダうどん、豚汁、缶ビール1本であった。
8月17日（水）
本日も4時に起きて荷造り。本日は外の軒下テーブルで、室内から漏れる明かりとヘッドランプの明かりでお湯を沸かして、カレーメシとコーヒーの朝食である。カレーとコーヒーは合うね。
さて本日は椹島まで降りるだけである。バスは10時30分であるので余裕の下山であった。1時間前には着いたのでゆっくりできた。シャトルバスで畑薙第一ダムに11時45分ごろに着き今回の南アルプス南部は終了した。聖岳は登頂できなかったが赤石岳を登ることができて良かったと思う。
まずはドライブインで天ざるの昼食を取った。民宿に入るには早すぎるので途中井川で駅の見学と中部電力の井川ダム発電所の展示館を見学した。なかなか見ごたえがありダムカードもゲットし楽しいひと時であった。15時頃に民宿に入り18時30分の夕食まで自由行動となった。近くの接岨峡温泉駅でも行こうとも思ったが温泉に入って寝ることとした。さっぱりして寝ようとしたがなかなか寝れなかったので古新聞を読んで、テレビニュースを見てゆっくりした。夕食はイワナの塩焼き、茶わん蒸し、野菜ベーコン、野菜の天ぷら、等家庭料理だが大変美味であった。缶ビール3本いただいた。
8月18日（木）
朝食も美味だった。本日は土砂降りの中の田舎道から始まり、まずはお土産の購入（県民割で宿泊割引のほかに2000円のお土産チケットがついてくる）、雨上がりの東名高速の事故大大渋滞となった。おかげで送りの順番が私（横浜）とS（新宿）が逆になり、更に行きと同じく車内での昼食となった。しかし東京都内のドライブとなり私的には楽しんだ。Sを新宿まで送りKに第三京浜経由で自宅まで送ってもらった。家に着いたのが17時頃であった。
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