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2022年08月15日21:32

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紀州−四国−九州 ツ-リング 2日目-1 7月24日

紀州−四国−九州 ツ-リング 2日目-1 7月24日 最高気温(35℃大阪)

三重県は白石湖畔の宿から出発です。

本日のお題は、
羽田〜高知行きの飛行機の窓から見下ろした、
紀伊半島の山間部にある湖に行ってみよう。です。

国道42号を南下し、8:00。 国道425号に入ります。
ちょうど、紀勢道の尾鷹北ICの入り口に当たるのですが
これを過ぎたと思いきや、急に道幅が狭くなり、
これ、本当に国道なのか?道を間違えたか?
と、不安になります。

今回は、ロングツーリングとしては、
初めて地図を持参していません。
必要に応じて停車して、
スマホを取り出して、Google Mapを使っています。
すると、堪え性が無くなると云うか、
自分に自信が持てないと云うか、
すぐ迷子になった気がする。不安になってしまう。
あ〜。どうしよ、どうしょ と云う感じで非常に惨めです。
何なんでしょうね?この情けなさは。

カン。と云うか、
多分コッチだ、ええい、ままよ。行け行けェ。
という勢いは何処へ行っちゃったんでしょうねぇ。
そうやって知らない道や素敵な場所を開拓発見して来た筈なのに。

で、狭くなった国道42号を進み山へ分け入って行きます。
すると、古そうな隧道に進入しました。
ほほう、洞内は素掘り!
トンネルを出て路肩に停車、
振り返るとレンガ造りで、実に良い面構え。風格があります。

坂下隧道 明治四十四年竣工

え。本当? 恐ろしく歴史のあるトンネルですね。
大変失礼ながら、左様な時代の、しかも斯様な山奥に、
恐らく当時持ち得る最先端技術を駆使したトンネルが何故造られたのか?
湾が近いから山から鉱石か木材を運送する経済の要の道だったのかな?
これは調べると面白いかもしれません。

クチスボダムを抜けて又口川を登る愉しい道ですが、
昨日の疲れがあるのか、ちょっと休憩したい感じです。
丁度、又口川を渡る橋の手前に
日陰の駐車できるスペースがありましたので
ここで休憩。水分を補給します。
ふぅ。。。

エンジンを切ると静かですね。

栃川原橋 昭和33年7月。
アナギの滝 30分 の標識が立っており、
青い実を付けたマムシ草が生えていました。
日向に行くと陽射しが厳しいけれど
ここは涼しい。
植林(林)と原生林(森)の堺の様な気もしました。
沢の音に交じってカッコウが鳴いています。

これで水場があれば頭から水浴びしたいところなんですけれど
又口川は5mくらい下です。

涼んだところで、さぁて。行くか。
イグニッションキーをONにして、
キックを踏み下ろします。

。。。。。。。。

ん?

キック!

は?

キック!キック!キック!キック!

えええええ?

キック!キック!キック!キック!キック!キック!キック!キック!

おいおい。


エンジン掛かりません。。。。

え〜っと。此処はどのへんなのかな?

スマホを見ると「圏外」。ですって。
へぇ、圏外だと、Google Map って使えないのか。
ははははは。使えねぇなぁ。コレ。

さて、どうしよう。

まずは、Z200を日陰の平の場所に移動する。
日当りでは熱射病になってしまう。

センタースタンドを掛けて、
サイドカバーを外して、
エアクリーナを削除した代わりに新設した
お弁当箱入れに仕舞ってある工具袋を出してと。
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工具やパーツを地ベタへ直接置くのは憚れるからウエスを敷いてと。

 ・モノタロウ製のスパークチェッカーを取り出す。
 ・今日も暑くて汗をかくので、ドライバーズスタンド製の
  布メッシュグローブを装着していましたが、
  まだ熱いエンジンに触れる為、屋島工房製の鹿革メッシュグローブに変える。
  横着して素手まま作業すると、火傷ならまだしも、誤ってプラグを落下させて、
  クリアランスが狂ってしまったりするなど、2次災害が怖いです。
 ・プラグソケットを抜く。
 ・スパークチェッカーを挿入してプラグソケットを差し込む。
 ・イグニッションキーをONにする
 ・キックを踏み下ろしますが、スパークチェッカーのネオン管が発光しません。

 フ〜ム。火花が飛んでいないな。

 ポケットテスターを出して12Vが来ているか見るのもよし。
 コンタクトブレーカ(ポイント)のクリアランスを
 シックネスゲージで確認するのも良いけれど、
 エンジンが冷えるのを待たねばならず、ちょっと時間を要する作業なので後回し。
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 ・ひとまずプラグを見よう。
  Pro-Auto PFR-02 スイベルラチェット と
  KTCの早回しアダプタ BAE23 を出す。
  此奴らは車載工具の最強コンビで、大のお気に入りです。
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 ・Ko-ken z-eal プラグレンチ を嵌めて。
 ・プラグを抜く。
  それなりにボロボロ。でも電極のエッジは立って奇麗だし。
  異常はなさそうなんだけれど。

 ・ま。スペアの新品に変えてみるか。
  新品の NGK製 B7ES を取り出す。
 
  当然、点火プラグのターミナルナットは
  予め緩めてから車載工具に忍ばせる様にしておきます。
  何故って、コレ、硬くて素手では回せませんから。
  
  勿論、車載工具に、3.praks社 のトラスねじバイス(ロッキングプライヤー)も
  入っているので、問題はないんですけれど。
  判り切った下拵えは事前にやっておいた方が賢明です。  
    
 ・新品のプラグを挿入し手回しで回せるところまでねじ込む。
 ・ラチェットで締め付ける。
 ・スパークチェッカーを挿入してプラグソケットを差し込む。
 ・イグニッションキーをONにする
 ・キックを踏み下ろす

  ブロン! テ・テ・テ・テ・テ・テ.....

 あ。掛かったハート(黄)  いい子だねぇ。    

  と云っても、2021年11月に腰上オーバーホールした際に
  点火プラグは新品に交換したのです。
  寿命は1万キロくらいは持ちそうなモノなんですが。
  https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1980920170&owner_id=436214 

  ひょっとして、プラグコードの接触不良?
  ま。結果オーライと云うことで。

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さて。殆ど人が来ない国道425号。しかも携帯電話は圏外エリア。
そんな所で、エンジンストップによる立ち往生。
これを未然に防げる技術があれば最高なんですが、
少なからず自力で何とか切り抜けるだけの技術がない人
或いは努力しようとしない人は 単車乗り には向いていません。
只、用意された車両に乗るだけの ライダー には成れます。

で、車載工具はできるだけ愉しい奴を揃えると良いです。
(車両メーカ付属の車載工具は100均と同じで工具じゃありません。)
すると、不思議なモノで、
気分が暗くなる嫌なトラブル対応の時間が、
逆に開き直って、愉しくなってしまうのです。
そして、そんな時に活躍してくれた工具は一層惚れ込んでしまいます。
工具のメンテナンスの時、
お前はあの時、助けてくれたんだよな。と云う感じで。

それと重要な事を一つ。
車重の重いほど、また気筒数の多いほど、
更に、電子制御コンピュータ化が進んでいる車両ほど
手に負えなくなります。

最新鋭4気筒なんて最悪です。乗るモンじゃありません。
その点、Z200はシンプルでかなり良いセンを行っている車両だと思います。
フルトヴェングラー曰く。偉大なものは簡潔なり。
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と云う訳で、再出発。
時計は既に9:00。

やっぱり、昨日の軽い熱中症が響いているのか
頭が少し痛いです。
折角、こんなに素晴らしい景色なのに。

峠の八幡トンネルを抜けます。嗚呼涼しい。
そして、古川に沿って下ることになります。

三重県から奈良県上北山村に入ります。
すると、右斜め前方に、ひとすじ輝くのが見えました。
滝の様です。
奈良県に入ると山の雰囲気が変わって
厳つく厳しい感じになりました。いいねぇ。

さて、先に見えた滝ですが、
国道425号の左手に位置しています。
かくれ滝 と云うのだそうです。
落差103mもあり、関心はあるのですが時間が押しています。
路肩に車が一台停まっています。
ん? バイクを減速徐行して車を見ると
沢登りの人かな?
あらら。女性がお召替えの最中。
白昼何と大胆な。。。

慌ててアクセルを開けました。
ああ、ビックリした。
先刻までの軽い頭痛がスッ飛んでしまいました。


更に進むと湖が見えてきます。
坂本貯水池です。
そして、不動橋の真横から不動滝が飛沫を上げています。
ちょうど太陽の向きと一致して逆光になり良く見えませんでした。
国道425号は銘爆街道ですね。

更に進むと、国道425号は対岸に橋で渡ります。
吊り橋です。

おや?

ちょっと待て。この橋見たことがある。
今でこそ塗装が劣化して白けた赤色だが。

あっ。
橋の名前をみて思い出しました。

「出会橋」 昭和34年

私が26年前にGPZ1000RXで紀州ツーリングに訪れた時、
青色の ルノー4 とすれ違った、
アルバムの写真に写っていた紅色の吊り橋です。
https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1983013814&owner_id=436214

そうか。26年前に、此処に来たのか。
進路の向きは反対だけれど。
何だか、たまたま街で幼馴染に出会った様な感動でした。

坂本貯水池には何隻ものモーターボートが湖上を行き来しています。
楽しそうですね。

池原ダム。何と、でっかいダムなんでしょう。
奇麗なアーチを描いています。凄いスケール。
飛行機から見えたのが、この湖だったんだな。
見物したいのは山々なんですが
周りがコンクリートと云う事もあって
何しろ直射日光が厳しすぎる。此処に居たら死んじゃうよ。
早々に先に進みます。

点火プラグの予備を使ってしまったので
どこかで入手しなくては。
スマホの電波が入るところに来たらAmazonで購入して、
あさって連泊する予定の九州の民宿に送ってもらうか?
或いは、どうせ、大阪市街を通過するのだから、
オートバイ用品店はきっと在るんじゃないかな。

と考えたり、

もう、10時になってしまっているのに、
まだ奈良の山奥に居る。この後、
神戸から淡路島経由で四国の徳島の先が今日の宿。
本当に行けるのか? 間に合うのか?
池原ダムから、国道169号と国道309号を使ってショートカットして、
早く奈良市街地へ出て高速に乗った 方が賢明ではないのか?
(↑ 大人で逃げ腰の自分)

おいおい、待てよ。
紀伊半島の山道。
上北山から十津川を抜ける国道425号を走りたかったんだろ?
こんなチャンスは滅多にないんだぞ?
(↑ 目的を達成したい自分)

30秒くらい悩んで、
今日の宿は民宿ではなくてビジネスホテル。
しかも 夕飯なし のプランでした。
事前連絡すればチェックインの遅れは許してもらえる。
予定のコースで行こう。

と云うことで、国道425号で十津川に向かいます。
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