とある方が歌唱なさった「世情」を、ウッカリ聞いてしまった。
なるほど、中島みゆき様に かなり似せた歌声で、だからこそ 途中まではウッカリ聴き、徐々に?が?になり、ウッカリ聞くコトになってしまったのだが。
歌真似としては、まあまあ巧いほうであろう。しかし、その方の歌声は それまでだった。ウッカリ聞かせてしまう その歌声には、中島みゆき様の歌声に有る たましいのウネリが まるで無い。仮に、仮に 有る…としたところで、「世情」の歌詞が 表現者でもある歌唱者に要求しているレベルの たましいのウネリにはなっては いないのである。
作品からの要求、歌詞からの要求、…楽譜の読めない わたしは、楽譜以外の要素から、それを感じ取ったり 考えたりし、自分が その作品の主人公で その心情の表現者だとしたら それをどう再現したら聴き手に伝わるかを考えて、下手の横好きで 音痴だけれども 、その作品を歌唱しながら その作品の主人公の心情を慮り 演じる。歌手は、表現者であり演者だからだ。
歌真似として鑑みれば、その作品に関しては、おそらく その人のほうが わたしよりも 中島みゆき様の歌声に似ているであろう。
しかしながら…その後を みなさまの御想像に おまかせいたします…とするのが、中島みゆき様と同じ国文学科卒の善さであろう。
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