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2022年07月04日10:39

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『メタモルフォーゼの縁側』感想

〜鶴谷香央理の漫画「メタモルフォーゼの縁側」を芦田愛菜と宮本信子の共演で実写映画化し、ボーイズラブ漫画を通してつながる女子高生と老婦人の交流を描いた人間ドラマ。毎晩こっそりBL漫画を楽しんでいる17歳の女子高生・うららと、夫に先立たれ孤独に暮らす75歳の老婦人・雪。ある日、うららがアルバイトする本屋に雪がやって来る。美しい表紙にひかれてBL漫画を手に取った雪は、初めてのぞく世界に驚きつつも、男の子たちが繰り広げる恋物語に魅了される。BL漫画の話題で意気投合したうららと雪は、雪の家の縁側で一緒に漫画を読んでは語り合うようになり、立場も年齢も超えて友情を育んでいく〜<映画.comさんより>

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巷の好評価にいてもたってもいられず、隣の市まで出向き観賞。
タイトルの「メタモルフォーゼ」の意味すら知らないまま。。。

感想は・・・食べず嫌いしなくて、よかった!

冒頭から、自然な流れで、スムーズにその世界へ。
雪が初めて目にするBLの世界。
最初は戸惑うものの、じわじわ→ぐいぐい魅了されてゆく様が、やたら可愛いく、ホッコリする。
(かぼちゃに突き刺さったまま抜けない包丁も、’そういう’意味だったり!?)

うららと雪が明らかに違うのが、うららはBL漫画に夢中になっていることを、周囲には隠しているのだが、雪は、おそらくそれを「隠すべきもの」とは思ってなく「今の時代ってこうなのね〜」みたいに普通に受け入れて楽しんでること。

雪が最初に書店でその漫画を見かけた時も、そこはかつて料理本がおかれていた馴染みのコーナーだったわけで、そこには、今や、コミックがずらりと置かれていて・・・。
馴染みの場所で、ふと、雪がそのあたりにあったコミックを手にとってしまう流れも、自然。
この脚本、どこまでが原作で描かれているかわからないが、いろんなところで、’自然’を感じたのは、実力派脚本家の岡田惠和の技たるところかも。

雪がある時「私がうららちゃんの歳だったら漫画を描くかも」と言い出すのだが、その理由を思わせる回想場面があった。
雪もかつては漫画を描いていたのだ。しかも、うららと同じように窓ガラスを使って・・・。
かつての雪と、今のうららが横並びになる。

コミケに出すための漫画がようやく仕上がった時のうららに純粋に感動。
「楽しかった。(大変だったけど)楽しかった」

クリップ印象的&あれこれ思った点
・難しい字ばかり選んでお習字する少年(父親は印刷業)
・今でも、’幼なじみ’っていう言い方するの?
・進路はどうする?海外留学を決めた子もいるのに、私は、私は・・・。
・雪から借りた傘を広げると内側には一面の花
・スクリーン一面に映し出される漫画がめちゃ新鮮

※予告編
https://youtu.be/A1OEoOlIbac

芦田愛菜も良かったけど、宮本信子もめちゃ良かった!!

ちなみに、メタモルフォーゼとは「変身」を意味するドイツ語だそうです。
それと縁側の組み合わせ、面白いなあ。
家の内部と外部を繋げる縁側。BL漫画で繋がった2人。

しかし、118分はちょっと長かったかも。まったりしすぎで、やや退屈な箇所も。
でも、でも、2人が共通の’推し’で盛り上がっていく&友情を深めてゆく過程は、高揚感あったし、これこそが、この作品が描きたかったものなのではと。
とりあえず、観れてよかった。
どなたにでも勧められるという作品ではないですが、私は、楽しめました。3.5☆

余談:いつもの自虐ネタなんですが、私、宮本信子さんの名前がどうしても出て来なくて・・・観ながらずっと「ほら、あの伊丹十三さんの映画に出てた・・・」って、もう、はがゆいったらあせあせ

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