数回書いたシドニー・ポワティエ回顧展、ちょっと前に観たのがThe Slender Threadという1965年公開の映画。これ観て、1965年ってこんなんだったの?それとも映画のデフォルメで本当はそうじゃなかった?と思う場面が幾つか。
まずはアン・バンクロフトの髪型。彼女の職場でも全員女性が短い髪で頭の周りにもっこりとなるようなパーマ・セットしてるの。長い髪を垂らした女がホント出てこない(ディスコで踊る女性に一人いた)。2017年にトランプ政権になってワシントンがどう変わったか?の話でジョージタウンの美容院が「長い髪の女性が増えた」って言ってたけど、今のアメリカ、ニュース見てても長い髪の女性が多いし。いつからこんなに変わったの?ってとこ。
そしてアン・バンクロフトの旦那が漁師なんだけど、仕事の行き帰りにスーツ着てネクタイして、船に乗ってから着替えてるみたい。え?船に乗って近海網漁に行く漁師がスーツ着てネクタイ?ってすっごく変だった。職場の帰りに同僚+それそれの奥さんで「ディスコテック」に行くんだけどさ、漁師二人ともネクタイにジャケット。ディスコテックで踊ってる人の中にもネクタイしてる男性数人。変じゃね?だって強制されなかったらなんであんな窮屈な恰好をするのか?漁師って言ったら今年オスカー取ったCODAの俳優みたいにプレードのシャツとジーンズで職場に出かけるんじゃないの?
そして最後はシアトルダウンタウンの街並み。オープニングでシアトルのスペースニードル辺りの俯瞰が出てくるんだけど、高いビルが一つもない!いや〜、シアトル全米でも不動産高い街(サンフランシスコ>ニューヨーク≻ロサンゼルス=〜シアトル)なので、どれだけ当時は人口少ない新しい街だったのね、って感じよね。当時だったらボーイングと漁師の街だったのかしら?今やアマゾン・マイクロソフト・ニンテンドー等々ハイテク関係+スターバックス・ノードストロムのリテールの本拠のある街で若い給料の高い人の街ってイメージよね。
これが凄い理由はアメリカの大都市の不動産が高い理由がNIMBY(Not in My Backyard)族が強くって住民投票で新しいアパートの建築を阻止するからなのよね。で、LAもサンフランシスコもUpzoningと言って、昔は集合住宅が建てられたゾーニングを一軒家しか建てられないゾーニングに変えて、アパートが建てられる数を減らしてしまったのよね。人口が何倍にも増えてるのに家の供給可能性が減った、ってんで若い世代からは大ブーイングのベイビーブーマー世代の政策。シアトルも市内の73%だったかが一軒家しか建てられないゾーニングになってるので不評。でもダウンタウンあたりは違うからね。アタシも昔シアトルのゾーニングの地図みてPike Placeから球場のある辺りは産業ゾーンになってたので、球場の周りに中層のコンドやアパート建てたらいいのに、って思ってたけど最近ようやくあの辺りにもコンドが増えてきた。それでも高いけどね。
で、NIMBYのおかげで住居費が全米一高いサンフランシスコ。ちょっと前に問題になってた、ヒッチコックの1957年の映画めまい(写真左)と今(写真右)と比べてスカイラインが変わってない、っての。サンフランシスコなんてさ、駐車場に高層アパートを建てようとすると、近所に住んでる人が文句言えて、その文句が「今まで日の当たってた自分のとこの庭に日が当たらなくなる」とかいう環境関係の文句で、それが出ると市がアパート建築の許可のレビューをしなければならないので、駐車場をつぶしてアパート建てる許可を取るのに4年とか5年とかかかるのがザラ。しかも、レビューしてみると、陰になるのが一日に20分だけ、ってところでも文句言ったもの勝ちなので、誰もアパートを建てようとしない、って問題があるのよね。アメリカリベラル市・州の闇、NIMBY。
YouTubeで探したらこんなのもあったわ。
ティッピ・ヘドレンの住んでたアパートのところにお屋敷みたいに大きな門の家があるのでアパート取り壊して一軒家にしたのか?ってますます住宅の供給を減らしてるのね、って感じよね。所得格差もなんだけど、若い人間がどんどん住みにくくなっている国アメリカの崩壊の一端をNIMBY達も担ってる、って意識した方がいいと思う。そうでないと、革命が起こった時にギロチンにかけられたり、さらし首にされても文句言えないわよ

ってかNIMBYは皆殺しにしていいと思うわ
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