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2022年06月24日07:13

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ウイルスは人間を差別しません

「伝染病は正しく怖がろう」
これは非常に大切なことです。
体液、膿、痰、皮膚の病変部分から感染します。
衣服や寝具の共有からも感染します。
飛沫感染の疑いも報告されていますが、まだ結論には至っていません。ただ「その可能性は極めて強い」と考える専門家も多いので、濃厚接触は危険と考えるべきでしょう。

死亡率が高いとの報告もありますが、これはあくまでアフリカの一部の国です。
欧米では、現時点では死亡者は出ておらず、適切な治療を受ければかなり低い可能性もある。
子供が重症化しやすい。
天然痘ワクチンが有効です。

天災にデマは付き物ですが、残念なことに伝染病も例外ではありません。
伝染病の歴史をちょっと調べた方なら、「差別」と強く結びついて来たことは多くの方がご存知でしょう。

ウイルスは人間と違って差別なんかしません。
はっきり言いますが、差別は非科学的で不合理で非論理的です。
ゆえに、かえって事態を悪くすることも度々です。例えば「韓国人を入国させるな」は何の役にも立たないばかりか、「韓国人を入れないから大丈夫」と変な油断を生みがちです

そもそも、そのリクツで言ったら、韓国よりももっと多くの感染者を出してるアフリカ人や欧米人の入国も禁止しなければならなくなるし、帰国する同胞も同様です。
これは「ゲイを排除すればHIVは防げる」の繰り返しでしょうね……

今回も欧米において、ゲイのコミュニティで集団感染が報告されています。
一部の国では、ゲイのコミュニティにワクチンを推奨する程です。
ただ、ロシアがウクライナとゲイを卑しめる目的で、これを政治宣伝に利用して非難を浴びていますが、世界中のマスコミはさすがに慎重になっていますね。

しかしサル痘と性指向は無関係です。科学的には。

理由を説明します。
これはゲイとHIVとの関係にも当てはまりますので、ここより先は主にHIVを例証に挙げて説明します。
何しろ、HIVによる俗説やゲイ差別は未だ非常に根強いので、こちらの啓蒙も兼ねてです。
また性病ですので、性について詳しく触れざるを得ません。その点についてはご理解のほどをお願い致します。

アフリカのHIV陽性は、ほとんどが異性愛者です。
しかし欧米においては、ゲイにHIV陽性者が多いのも事実ではあります。
まあ、ゲイのほうがHIVへの意識が高いので、検査を積極的に受けているので、発覚する率が高いというのもあるのですが。

どうあれ、それは「性指向」ゆえではありません。
伝染病対策を考えるにあたって、感染のメカニズムを知ることは重要です。

ゲイのHIV感染リスクはいくつもありますが、大きく2つあります。
一つはアヌスです。際どい話し、すいません。しかし触れざるを得ません。
アヌスは感染リスクを高めるのは確かです。
しかし逆に言うなら、HIVの感染リスクは「性指向のせい」ではなく、「アヌスのせい」と考えるのが正しいのです。

なぜなら言うまでも無く、アヌスを行うのはゲイの一部にすぎません。圧倒的多数派のクローゼットのゲイはまずやらない。またカミングアウトのゲイにもアヌスをやらない人は多いのです。
何よりもまた異性愛者にもアヌスを好む人間は、結構多いのです。

ここまで書けば、さすがに分かるでしょう。
ゲイを丸ごと排除してしまっては、リスクの無い大勢の人々を巻き添えにする。
また「差別」の正当化にも利用される。
また異性愛者に、「我々はゲイじゃないからアヌスでも大丈夫」と言う間違った認識を与えかねない。

2つ目が不特定多数との関係です。
ゲイのコミュニティは、こうした形を取りがちなのです。逆に言うなら、HIVの感染リスクは、「性指向のせい」ではなく、「不特定多数の関係のせい」と考えるのが正しいのです。

こちらも言うまでも無く。不特定多数と関係を持つのはゲイの一部にすぎません。
圧倒的多数派のクローゼットのゲイはまずやらない。またカミングアウトのゲイにも不特定多数との関係を持たない人は多いのです。

一部のゲイが不特定多数の人と関係を持つのには理由もあります。何しろ「少数派」なので、相手を見つけるのが大変だからです。故にこうしたコミュニティを作らざるを得ないのです。

ただ、この実情を正直なところ言いたくありませんでした。
(ポリガミーの議論においては、ここでは深入りしません。)
「ふしだらな」の例の非難です。
特にレイシストは喜んでこれを利用するでしょう。

こんな例えもどうかな? と思いましたが、分かりやすくするために。
例えば、被差別者に犯罪発生率が高いのは世界中で報告されています。
しかしレイシストは被差別者に犯罪が多い「理由」や「その背景」を考えません。
ただ被差別者の犯罪を叩くだけで、それを差別の正当化に利用します。
これがレイシストの共通した特徴の一つです。

こうした特徴については、ホモフォビアのレイシストが例外とは考えずらい。
そんな連中が、ゲイのコミュニティの背景について、理解する知能があるとは思えませんね。だから、あんま言いたくなかったんですよね。
連中は喜んで、「ふしだらな」系の攻撃をするでしょう。

閑話休題。話しを戻します。
言うまでも無いことですが、逆に異性愛者にも不特定多数との関係を持つ人も、わんさか居ます。
例えばナンパが分かりやすい例でしょうね。

また、「彼氏の元カノの元カレを知っていますか?」のアレです。この問題は異性愛者にとっても、非常に身近な問題なのです。ゲイに限ったことではないのです。

欧米では一部ゲイのコミュニティが性的なパーティーを開き、そこでサル痘の集団感染が発生しました。これは事実です。
しかし異性愛者が同様のパーティーを開けば、同様の事が起こるのです。
「性指向」とは関係がありません。

実際、日本でもちょっと前に違法な性的パーティーを開いて、主催者が検挙される事件があったけど、これは異性愛者のそれでした

逆の例を考えてみましょう。
いまだにゲイを違法とする国があります。
こうした国では、ゲイは自分のことを隠すので、検査を受けません。故にかえってHIVの感染リスクを高めているのです(一説には4倍のリスク)。
逆に欧米のゲイは意識が高く、AIDSを発症する前にHIV陽性を発見する人の率が高いのです。ゲイを排除するか、しないか、どっちが合理的かは明らかです。

科学的、合理的な対策とは?
感染のメカニズムを良く勉強し予防に努める。
これに尽きるのです。


例えば「ゲイを排除しろ」ではなく、「検査やコンドームの使用の推奨」。これが正しい対策です。

「ゲイを排除しろ」「韓国人を排除しろ」は、非科学的で不合理で非論理的です。控えめに言っても「非常に頭が悪い」。


■サル痘の感染例、韓国で初確認 ドイツからの帰国者、水際で判明
(朝日新聞デジタル - 06月22日 20:39)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=7006200
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