小噺0364 インフレ抑制

本稿0345〜0350等、しばしば質問してくる昔の教え子から再度。ボクの説明はわかりやすいんですと。
｢主婦は最近タイヘン、やたらと物価が上がっちゃって。世界中そうらしいけど、アメリカが物価高(インフレでしょ？)を抑えるために金利を上げているけど、なんで？｣

金利を上げるとインフレーション抑制になる理由はたったの7字、｢借り入れが減る｣から。企業が事業を拡大するためには銀行からの借り入れが不可欠。ところが金利が高いと多額の利子を払わないといけないので、なるべく借りないようにしますわな。ひいては流通するカネが減ります。つまりインフレ抑制になる、というワケです。
これを金融引き締め(カネの流通を絞ること)と言います(対義語は金融緩和)。

この金融引き締めを強化している代表がアメリカ。日本よりも更に金利が高くなって、ドルは円より利息が多くつきます。投資家にとってはドルで持っといた方が得や、というワケ。だから円を売ってドルを買う動きが活発でドル高(円安)になっています。ドルの取り合いで少々高うてもエーよ、ってこと。$1.00＝￥120→￥135。
これを円高だと思ったらアカンで。$1のジュースが￥120で買えたのに￥135になっちゃった、つまり円の価値が下がった(円安になった)ということ。