自宅で観た映画（ジキル&ハイド、愛されちゃってマフィア、レマゲン鉄橋）

3本レビュー行きます。

6/1（水）
「ジキル&ハイド」Mary Reilly（1996年）
主演　ジュリア・ロバーツ　ジョン・マルコヴィッチ　
監督　スティーヴン・フリアーズ　
スカパーの録画で鑑賞。
こんな映画あったのか？と思うくらいだから未見。
ジキル博士は、屋敷のメイドに「助手のハイド氏が来る」と言う。
メイドは遂にハイド氏と遭遇。その実態は…
ジキルとハイドと言えば、人格が変わるとか二重人格の人を例えるのによく言われる。
私自身、原作自体は読んだことないし、過去にも描いた作品はあったが未見。
イメージ的に紳士な博士が薬によって、もう一人の凶暴な人格に豹変する話といった印象。
本作を鑑賞して思ったのは、実に演出が単調で退屈…
主役がマルコヴィッチ演じるジキル博士でなく、ジュリア・ロバーツ演じるメイドの視点で描いてる。
これがこの作品のダメなところかと思う。
ラストではその豹変するシーンがやっと出るのだが、
これって人格が変わるんじゃなくて、2つの体を持つということか？
安易にCGじゃなくて、リアルな特殊メイクで見せたら少しは見直したいが、
「こんなもんかぁ…」と最後まで盛り上がらない単調すぎる作品だった。

6/2（木）
「愛されちゃって、マフィア」Married to the Mob（1988年）
主演　ミシェル・ファイファー　マシュー・モディーン　ディーン・ストックウェル　
監督　ジョナサン・デミ　
スカパーの録画で鑑賞。
マフィアのボスを追うFBI捜査官が、そのボスの死んだ片腕の未亡人に恋をする話。
前にもレビューした「スカーフェイス」のエルビラ役の美貌に魅了されたのでも印象深いミシェル・ファイファーの主演で、監督が「羊たちの沈黙」などのジョナサン・デミ。
80年代作品ながら、この作品自体知らなかったと思えば、劇場未公開だったのもあり未見。
ギャングものの映画というより、全体的にはラブコメといった方がいいだろう。
この頃、よく主演を張っていたマシュー・モディーンが相手役。
いかにも80年代らしい映画で、私がラブコメに関したらそれほど好きでも嫌いでもないのもあってか、普通に楽しめる程度か。
いまいち、笑いも平凡でどこかパンチに欠ける感じもする。
ミシェル・ファイファーはいつものように美人でいいんだけど、私の好み的には髪型がパーマ頭なのはどうも似合わない。
マシュー・モディーンはどうもキャラが弱いし、
ボス役のディーン・ストックウェル（デヴィッド・リンチ監督作品によく出てる）は、どうもマフィアのボスが似合わない。どちらかと言えばボスの側近役の方が似合う。

6/3（金）
「レマゲン鉄橋」The Bridge at Remagen（1969年）
主演　ジョージ・シーガル　ロバート・ヴォーン　ベン・ギャザラ　
監督　ジョン・ギラーミン　
スカパーの録画で鑑賞。
タイトルは知っていたが未見。
第二次世界大戦の末期、連合軍はライン川を境にドイツ軍を追い詰める。
敵の侵入を防ぐためにライン川の橋を次々と爆破するドイツ軍。
そして最後の橋であるレマゲン鉄橋に侵攻するアメリカ軍とドイツ軍の攻防が繰り広げられる。
冒頭からライン川を挟んで、アメリカ軍の戦車部隊とドイツ軍の戦闘シーンが凄い！
この作品、かなり戦車の活躍シーンが多く、市街地での戦車が縦横無尽に瓦礫や車を乗り越えて走行するシーンは迫力満点で、これは見もの。
かなりスケールの大きい戦争アクションで、
レマゲン鉄橋を舞台に両軍の攻防戦はまさに面白い。
監督のジョン・ギラーミンは、「タワーリングインフェルノ」や「キングコング」なども手掛けてる監督で、スケールが大きいのも納得。
一応、アメリカ軍側が主役の視点ではあるが、ドイツ軍側の視点でもよく描かれてる点も良い。
そのドイツ軍側の前線指揮を執る少佐役のロバート・ヴォーンが好演してて印象深い。
（そういえば0011ナポレオン・ソロ繋がりで、相棒のマッカラム主演のモスキート爆撃隊もレビューしたばかりだった）
アメリカ軍側が「この作戦が成功すれば終戦が早まる」と言ったように、もはやドイツ軍の戦力が衰えてきてるのが分かる有様で、
レマゲン鉄橋にいるドイツ兵が、高齢者か少年兵がよくいたのもそうなのか。
キャストも先に書いたヴォーンもそうだし、アメリカ軍側のジョージ・シーガルやベン・ギャザラ（この人の曲者キャラが良かった）と渋い顔ぶれだった。
最近、戦争映画もいろいろとレビューしてるが、これは特に面白かった！