1、2、3。
1、2、3。
繰り返す声はあの頃のまま
真っ暗な中に一つ灯った明かりを、涙がゆっくり押し流してゆく、夜
久しぶりに「君の名は」を見たのでした。
それを初めて見た時に溢れた心もここに綴ったような気がする(する?)けど、
何度目かの今日もまた、同じように溢れ出た心を綴ってみる。
目や耳から頭目掛けて摩擦係数ゼロで駆け抜けていく物語は、全てが美しく。
昔、僕は「作り物の美しさ」がすごく嫌いだった気がする。
それを聞いて「でも、それも結果っていう意味で同じ」と言われて、ハッとした事があった。
そう、全ては結果。
終わりよければなんとやらというように、
結果は過程を凌いで余るくらい重要な事。
でも、この映画は過程も大事って教えてくれてる気がした。
音、絵、声、色、光、の全てが紡がれてラストに向かう過程がすごく心地良い。
弾むような、転がるようなリズムの中で
滲んで溶け出すようなシーンが突然現れたり、
嗚呼、まだもう少し見ていたい
と、手放せない時計を放り投げて、目を耳を頭を向けておりました。
1、2、3。
1、2、3。
繰り返す声はあの頃のまま
真っ暗な中にも灯はあって、それは誰かが灯してる、光
いつ消えるか、も大事なんだろうけど
今はただ、その輝きに身を委ねよう
秋には「すずめの戸締まり」なる映画が公開されるらしい。
きっと今年の秋も悪くない。
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