22年
日本
監督:片山慎三
主演:佐藤二朗
123分
大阪の下町で平穏に暮らす原田智と中学生の娘・楓。
「お父ちゃんな、指名手配中の連続殺人犯を見つけたんや。捕まえたら300万もらえるで」
いつもの冗談だと思い、軽く流した楓だったが、翌朝、智は煙のように消えてしまう。
一人残された楓は不安と孤独を押し殺し、父をさがし始めるのだが・・・。
『岬の兄妹』の監督が描く極限のヒューマン・サスペンス。
いやあ、良かった。
『岬の兄妹』が凄すぎたから、商業デビュー作で肩透かしの可能性は充分にあったけど、そんなの全然、いらぬ心配でした。
正直、佐藤二朗ってニガテな役者さんだったんですが、本作で見る目が変わりました。
こんな繊細な演技が出来るとは・・・。
『空白』で轢き殺される娘役だった伊東蒼も出てます。
これが見事な活躍で、素晴らしかった。
『空白』とは間逆なアクティブな娘役で印象的でした。
先の読めないミステリ要素と、『座間事件』などをモチーフにした実録路線の生々しさ。
独特のユーモアセンスも光ります。
傑作です。オススメ!
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