変わらずいようと思うのは簡単だった
事実、私は変わったつもりはないし
私の毎日を構成するものも何一つ変わっていない
でも、季節はだんだんと夏に向かい
肉は垂れ、手はもつれてきている
目も見えづらくなっているから、今見えているものは本当はここにはないかもしれない
再度、夜に溶けてゆく
再度、今を放り投げる
もう、きっと
私の知る私は去ってしまったし、
私を知る私も去ろうとしている
手放すなら手を伸ばすなと思っていたけれど、
それももう過去の話
全ては夜に溶けてゆく
全てをまた放り投げる
あなたが知る私は、まだここにいる?
それは私が探している私かもしれない
壊れた椅子の背もたれのように、今日が傾き垂れてゆく
今、ここにいる事がとても不思議な今日だった
あの頃の欠片は、誰かの心に届いただろうか
あの頃の欠片は、私の心に届いているだろうか
もうすぐ、きっとたぶん夏だ
久しぶりに綴った心はボロ雑巾くらい臭かった
でも、なんだか少し人の匂いがした気がする
今夜もどうか
素敵な夜を。
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