mixiユーザー(id:6879491)

2022年05月19日23:51

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夏の少し前。

変わらずいようと思うのは簡単だった

事実、私は変わったつもりはないし
私の毎日を構成するものも何一つ変わっていない

でも、季節はだんだんと夏に向かい
肉は垂れ、手はもつれてきている

目も見えづらくなっているから、今見えているものは本当はここにはないかもしれない

再度、夜に溶けてゆく

再度、今を放り投げる

もう、きっと

私の知る私は去ってしまったし、
私を知る私も去ろうとしている

手放すなら手を伸ばすなと思っていたけれど、
それももう過去の話

全ては夜に溶けてゆく

全てをまた放り投げる

あなたが知る私は、まだここにいる?

それは私が探している私かもしれない

壊れた椅子の背もたれのように、今日が傾き垂れてゆく

今、ここにいる事がとても不思議な今日だった

あの頃の欠片は、誰かの心に届いただろうか

あの頃の欠片は、私の心に届いているだろうか


もうすぐ、きっとたぶん夏だ

久しぶりに綴った心はボロ雑巾くらい臭かった

でも、なんだか少し人の匂いがした気がする


今夜もどうか

素敵な夜を。
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