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2022年04月23日20:43

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確かに、自分は本当にプラモデルが好きだった

果たして私は本当にプラモデルが好きだったのか?
昨今のプラモデルーーバンダイスピリッツ製キャラクターモデルをめぐる状況の中で、自分の中に生じた問いの答えを、見つけるコトが出来ました。

 欲しいキャラクターモデルが入手困難な状況が生み出した、心の澱み。
 スケールモデル作りに手を出してみるコトで、それに立ち向かうヒントが手に入るかも知れない。
 もしくは、それを克服出来る可能性もあるのではないか。
 そう思い立ち、私はスケールモデルーーキャラクターモデルではないプラモデルを手に取りました。
 手に取ったのは、青島文化教材社(以下アオシマ)のザ☆スナップキットシリーズのひとつ、ランボルギーニアヴェンタドールS(パールホワイト)
 スケールモデルを作るにしても、兵器の類は過去の戦争や歴史に紐つけてしまうため作れないため自ずとカーモデルを選ぶコトになります。
 そして、いきなりタミヤやハセガワにアオシマも出している要接着剤のスケールモデルを作って失敗し、苦手意識を生じさせるのはいけないという判断から、コレを買うコトにしました。
 何せ楽プラと銘打っているのですから、きっと作るのは楽であるコトでしょう。

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 この他にもあわよくば塗装もしてやろうという欲や、ペーパークラフトがオマケとして入っていたコトで、nippperで見たヤツだ!と心が熱くなったコト、そして箱を落としてしまったからという、漫画版メダロット2のイッキの様な理由(*1)もありましたが。

 そんな理由から買ってきたアオシマのランボルギーニですが、箱を開けて驚いたのは、パーツの少なさでした

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 自分が作ってきたプラモデルで例えるならば、バンダイスピリッツのHGBCシリーズや、コトブキヤのモデリングサポートグッズのウェポンユニットといった、プラモデル用の武器並でした。
 コレは、エントリーグレード(*2)よりもエントリーグレードらしいな!
 思わず私は唸らされました。

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 この他にも、排気管はメッキが施されているコトや、車内をひとつのパーツを折りたたんで作るというアイディアなど、楽プラを「楽に作れる」コトだけではなく、その「楽しさ」も味わって組み立てたのでした。

 そうして組み立て終わって、私はあるコトを考えていました。
 出発点は同じ簡単に作れるプラモデルであるのに、アオシマのザ☆スナップキットとバンダイスピリッツのエントリーグレードは、その設計思想が違うというコトを。

 アオシマのザ☆スナップキットは、ニッパーを使ってパーツをランナーから切り出します
 プラモデルだから当たり前ではありますが、この点はバンダイスピリッツのエントリーグレードとは大きく異なっています。
 エントリーグレードは、ニッパーを使わずともパーツをランナーから外すコトが出来る、タッチゲートという方式をとっています
 コレはどちらが優れているかの問題ではありません。
 プラモデルは基本の工具を使って組み立て、ステップアップしていくコトを念頭においた可能性のあるザ☆スナップキットと、プラモデルに初めて触れる人を想定して、工具が無くても作れる様に考えたエントリーグレードの思想の違いだといえましょう。

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 カラーリングは、ザ☆スナップキットでは車体と車内、タイヤとホイール、窓ガラスはパーツ自体の色ーー最低限の成形色で再現され、ヘッドライトなどはシールで補う格好となっています。
 エントリーグレードも仮面ライダーの変身ベルトの様に細かい箇所にはシールは使いますが、ほとんどは成形色で再現しています。
 キャラクターによってはシールを使わないものすらあり、ガンダムとストライクガンダムはシールを使わず、アニメ劇中そのままのカラーリングを再現しています。
 ただし色分けについては、カーモデルとキャラクターモデルという違いもありますから、どちらが優れていると言えるものではありません。
 なお、どちらにもいえますがシールは指の脂が付かない様にするならば、ピンセットなど直接触れない道具が必要にはなりますが、水転写デカールの様に道具の用意をせずとも貼るコトが出来ます。

 プラモデルとしての難易度は、ザ☆スナップキットはパーツ数の少なさもあって、非常に簡単に作れました
 作っていて気づいたコトですが、車の裏面のシャーシは実車を再現しておらず、アオシマのロゴが彫られただけのものとなっていました。
 コレは私の想像ですが、ザ☆スナップキットをアオシマは、プラモデル入門としてのみならず、組み立てるミニカーとしても考えている可能性があります。
 素材が全てABS樹脂なのも、頑丈であるコトが理由かも知れません。
 もちろん、ニッパーを使ったコトで、ザ☆スナップキットからアオシマもしくは他社のプラモデルに進んでいくコトも出来るでしょう。

 一方、エントリーグレードは組み立てそのものは簡単ながらも、最低でもカービィの12パーツで、ガンダムとなるとパーツは一気に多くなります
 また、先述のとおりガンダムとなるとエントリーグレードはシールを使わずにカラーリングを再現するという真似をしています。
 コレには、アクション性や組み立てやすさにカラーリング再現の面で、HGシリーズのアップグレードという側面もあるものと思います。
 事実、エントリーグレードνガンダムは、HGUCとして発売されたνガンダムの武器であるフィン・ファンネルなどの武器一式が装備出来る様になっています。
 素材はポリスチレンで、プラモデルとして塗装などを施せる様に考えている可能性があります。

 この様に、新しいジャンルのプラモデルに手を出してみたコトで、プラモデルを作るのはもちろん今まで作ってきたキャラクターモデルとの違いや、同じ様なエントリーモデルの比較などでの思いを巡らせるという良い刺激を与えられるコトとなりました。
 そして、何よりもまだまだ足りない、ザ☆スナップキットだけで終わらずに本格的なカーモデルを作ってみたい!という思いが、私の中に生じていました。

 自分は本当にプラモデルが好きなのかという悩みの中で生じた問いの答えは、最終解答者たる自分の胸の中にありました。
 プラモデル作りを終わらせないコトを選んだのは、私自身でした。
 悩みこそしましたが、私は本当にプラモデルが好きだったのだ、そう気づけました

*1:ただしイッキは作中、一度箱を落としたメダロットを買わずに逃げている。
*2:バンダイスピリッツから発売されている初心者向けのプラモデルブランド。ガンダムや仮面ライダーにドラゴンボールZなどのキャラクターが発売されている。
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