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2022年04月22日11:12

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『ふたつの部屋、ふたりの暮らし』感想

〜「ハンナ・アーレント」のバルバラ・スコバが主演を務め、長年密かに愛を育んできた2人の女性が社会の障壁の中で闘う姿をサスペンスフルに描いたドラマ。南仏モンペリエに建つ眺めの良いアパルトマン。最上階の向かい合う部屋を行き来して暮らすニナとマドレーヌは世間的には仲の良い隣人だが、実際は長年愛し合う恋人同士だった。マドレーヌは不幸な結婚の末に夫を亡くし、現在は子どもたちも独立、家族との思い出の品に囲まれながら穏やかに過ごしている。2人は部屋を売ったお金でローマへ移住する計画を立てていたが、マドレーヌは子どもたちに真実を伝えられずにいた。そんな中、マドレーヌを悲劇が襲い、2人は選択を迫られる〜<映画.comさんより>

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予告編未見、事前知識ほぼ無しでの観賞。
まあ、こんな作品だったのね。。。

観賞中、これ、絶対女性監督作だな思ってたのに、なんと男性監督作品だとわかり、ビックリ。
ハズレたのは珍しいぞ。

冒頭、2人の少女がかくれんぼ(?)をして遊んでいる。
1人の少女がいなくなる。消えてしまう・・・。
これから始まる物語のプロローグとして、なかなか良き。
(中盤、ニナの夢の中で、この時に、いなくなった少女が、現れる・・・)

ニナとマドレーヌの愛。結婚して家族がいるマドレーヌと独身のニナ。
一応、別々の部屋に暮らしてはいるが、どうやら大半の時間は、マドレーヌの部屋で2人で過ごしている。

4人の女性が、順に、問題を抱えていきます。
・子どもに、ニナとの関係を打ち明けられないマドレーヌ。
・マドレーヌが倒れ、戸惑うニナ。身を隠しつつも、マドレーヌに会いたくてしょうがない。
・娘に雇われた介護士女性は、ニナに邪魔者扱いされる。
・娘アンヌは、母親マドレーヌは最後まで父親を愛し続けていたと信じているのだが・・・。
アンヌが「ひどい夫でも愛していたのよね」とマドレーヌに話しかけた時、確か、マドレーヌが一瞬、すごい表情をしたの。
実際は、酷いDVを受けていて、逃げたかったんだけど、なんとか耐えていたようだ。
アンヌもそれは見ていたんだろうけど、本当の母親の気持ちをわかっていなかった。

細やかな心理描写の数々。
洗濯乾燥機のノイズ、料理のこげ、木々の揺らぎ、室内の灯りもれ・・・。

終盤、2人が某所から抜け出すところ、私『テルマ&ルイーズ』のラストシーンが背景に見えたんです。
「行け〜〜〜。どこまでも行け〜〜〜。捕まるな〜〜〜。愛は勝つぅううう」って。
いや、テルマとルイーズがレズビアンカップルだったのかは、わかりません。
普通に、強き友情だったのかもしれないんですが・・・。

※予告編
https://youtu.be/iweDOnCUKw4

高齢ゲイカップルを描いた作品なら観たことあったけど、女性ヴァージョンは、もしかして、今作が初めてだったかも。
ラスト、良かったです。攻めて、攻めて、ようやくたどり着いた2人だけの空間。
こうでもしないと愛が育めない現実の辛さ。
それでも・・・光が届いていたエンディングにホッと肩をなでおろしました。4つ☆
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