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2022年04月02日08:29

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「どっちが正義?」という話ではない

国ってのは人間集団なので、
人間どうしうまくいかないことがあるのと同じく、
国同士でもうまくいかないことがある。
そのとき、相手をぶん殴って動けなくさせて
自分の思い通りのことをやるのは、いいことではない
…というだけの話。

うまくいかないときは、話し合いで。
話し合いがうまくいかなきゃ何年も時間をかけるとか、
間に第三者(利害がない)に入ってもらって仲裁してもらうとか、
とにかく「相手をぶん殴っていうこときかす」はダメなのだ。
それは人間同士だけでなく、国同士でもダメなのだ。

今回の流れは、まずロシアと国境を接する地域が
ウクライナ政府に反発して勝手に独立国を名乗り、
ロシアがこれまた独自にこれを独立国と認定し、
その「独立国」から「ウクライナが国民を虐殺してる」から助けてくれ、と
要請されたので助けに入っただけ、と言い張っている。

が、このやり方は、
かつてナチスドイツが国境を接しているチェコスロバキアで
ドイツ系住民がチェコスロバキア政府に虐殺されている、と言い張って
軍事侵攻し、国境部分の割譲(ドイツ国の領土にする)を求めたのと同じだ。
「国境付近の少しだけくらいいいじゃん、それで相手は黙るんでしょ」と
認めてしまったら、なんとナチスドイツは
「チェコスロバキアの西半分(今のチェコ部分)」を全部ドイツ領にしてしまった。
その次にやらかしたのは隣国ポーランドへの軍事侵攻、
これが第二次世界大戦の開始となる。

国連をはじめ今ある国際機関のほとんどは、
第二次世界大戦の反省からできている。
つまり「国家間の争いを戦争で解決するのはもうやめよう」という理念が基本だ。
国境を大事にする、のもこのとき再認識されて
「国境を勝手に変えたり越えたりしないでね」というのも国際法になっている。

だから、いくらロシアがドネツクから「助けてくれ」と言われても
そこはウクライナ国の中なのだから、軍事侵攻してはダメだったのよ。
なんとか外交、話し合いで解決しようとしなくちゃダメだったわけ。
だからとりあえず「戦争やめてロシアが国に帰る」をやってもらって
「ドネツク共和国(クリミア併合も)の問題はそれからみんなで考える」ように
しましょうよ、と世界中は言っている。それだけ。

8年前にロシアがクリミアを勝手に自国領土として併合したとき、
世界はもっと文句言うべきだったと今さらながら思う。
このときすんなり事が運んで、プーチンは勘違いしてしまったのだろう。
「相手をぶん殴って、これは俺のもの、と言えばいいんだ」って。
国連の安保理常任理事会がこんなことをやらかすんだから、
国連安保理にはもう平和維持機能はないってことになってしまったよ。

■世界中がウクライナを応援、なぜ? 10代の疑問に「柵」の例え、「きれいな花とっちゃえ」は許されない
(ウィズニュース - 04月02日 07:00)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=220&from=diary&id=6908509
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