今、AFIでNew African Film Festivalってのをやってて最近のアフリカ映画を観てるんだけど、ずーっと見たかったチャドのアカデミー賞への正式エントリー、Lingui 観てきた。予告編で見るとよさそうな映画なので、期待してたんだけど、期待しすぎでちょっとま、こんなものか、というのもあったけど、話が「アフリカの最貧国でもみんなこうやって助け合って生きてて夢が持てる」って映画だったわ。
15歳の一人娘マリアと暮らすミリアム。マリアが妊娠して学校を退学させられる。自分も妊娠して親からは勘当されて学校も退学させられてそれから一人で貧しくも生きてきた。マリアは中絶したいというけどそれはムスリムでは禁止されてるし、違法でもある。なのでそれはできない、というけどマリアが自殺未遂をするので思い直して中絶を助ける。医者に行くけど大金がいるといわれて困ってる。そこに実家から妹が訪ねてきて助けてくれという。「私を捨てたくせに何を今更」と追い払おうとするんだけど、妹に「旦那が娘(5歳くらい?)に割礼を受けさせたいと言ってる。あんな残酷なことさせたくない」と泣くので「偽割礼してくれる人知ってるよ」ってなって。ミリアムも困ってるというので「じゃぁこれを」と妹はゴールドのジュエリーを差し出してくれる。それで中絶費用の半額くらいは用意できたので、残りは後払いということで秘密の中絶クリニックへ。そこでマリアが中絶を待っている時に警察の手入れがはいる。でもそこの看護婦が「私たちはあなたを見捨てない。この番号へ電話して、今のところはとりあえず家に帰って」とマリアに言う。
その後マリアは無事に秘密の中絶も済ませられて「流産証明書」を出してもらって学校へ戻れる。妹の娘も偽の割礼業者のところで「同意のように済ませたから」と言って、でもそこに旦那がやってきたら割礼業者は「あなたの娘さんはとっても勇敢でした」と褒めて旦那も大満足。
予告編の1:23のところに出てくるヒューヒュー言ってる女性たちの花道の間をあるく頭にかぶり物した女性と手を引かれる少女が妹と姪。これが最後の近くの場面なんだけどさ、妹の旦那は金持ちらしくSUV乗ってるし、こうやって割礼パーティーにやってきて祝ってくれる女性たちにお金をばらまいているの。で、事情をしってる女性たちは満面笑顔でお金を受け取ってヒューヒュー言う。
Linguiってのがチャドの言葉でSacred Bond(神聖な絆)という意味らしいんだけど、母親と娘の絆、姉と妹の絆、マリアの中絶を助ける女性ヘルスケアワーカー達の絆、いたいけな少女に残酷な割礼を受けさせない女性達の絆、なんかチャドみたいな最貧国でもこうやってムスリムの因習を打ち破って生きてるんだわ、って思って心強くなったわ。女の絆を描いたフェミニスト映画だけど、日本人で反フェミの人たちが見たらどう思うのかしら?
きっと反フェミの人間は「15歳でなんで妊娠するんだ、あばずれ!」とか思うだろうけど、マリアは隣人のジジィにれいpされて妊娠。それを知ったミリアムはそのジジィを路地で待ち伏せして棒で殴ってフルボッコにするのでそのあたりにもカタルシスがあってよかったわ

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