『鉱石ラジオ』
先日の地震で、停電した家もありましたが、
その中で、息子が小学校で作ったラジオが、
とても活躍したという話題を聞きました。
それを聞いて、子どもの頃に、
電気を使わなくても聞ける鉱石ラジオ、
というものを作ったのを思い出しました。
不思議な事に、電気がなくても、
ラジオが聞けてしまうのです。
電子回路を構成する部品が、
ブロックの中に詰められていて、
並べ替えるといろいろと電子実験ができる、
というおもちゃが昔あったのですが、
メニューの中の一つが、鉱石ラジオでした。
呼び鈴や嘘発見器など、いろいろなものが、
そのおもちゃで作れたのですが、
この、電気を使わず聞けるラジオは、
とても印象深いものです。
塹壕に閉じ込められた兵士が、
暇つぶしに作ったラジオというのがあって、
カミソリの刃やクリップなどの、
何気ない日用品を組み合わせると、
ラジオがつくれるのだそうです。
ボタンひとつでラジオが聞けてしまう、
現代に生きていると、
日常の材料でラジオを作るような発想には、
なかなか至れないのかなと思います。
それにしても、電波を飛ばすことで、
遠く離れた人の声を聞けるというだけでも、
とても不思議な事なのに、
その電波を受け取る装置を、
日常のもので作れてしまうなんて、
人間の考えることはすごいなと思います。
しかし、人間の考えの及ばない事をする、
もっとすごい方がいるという事も思います。
水がぶどう酒に変わった、という奇跡が、
聖書の中に記されています。
水がぶどう酒に変わるなんて、
手品でもなければ、無いことだろうと、
思ってしまうかもしれません。
しかし、ぶどうの木は、
土の中の雨水を元に実を実らせるのです。
そして、そのぶどうの実から採れる果汁が、
発酵して、ぶどう酒になるわけですから、
水がぶどう酒になるという事は、
自然の中で当たり前に起こっているのです。
電波を受信してラジオが聞けることも、
日用品でラジオが作れるということも、
とても不思議ですが、もっと不思議な事が、
既に庭の畑の中でなされていました。
不思議な事をしてくださる方が、
確かに存在していて、
その方を身近に感じられるという事が、
また不思議です。
いつも聞いてくださり、
ありがとうございます。
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