自宅で観た映画（ハンター、モンスターパニック 怪奇作戦、針の眼）

3本レビュー行きます。

3/23（水）
「ハンター」The Hunter（2011年）
主演　ウィレム・デフォー　
監督　ダニエル・ネットハイム　
スカパーの録画で鑑賞。
劇場公開作品だが未見だった。
ウィレム・デフォー演じる主人公は、軍事バイオ企業に雇われて、絶滅したと思われるタスマニアタイガーが１匹だけ生き残ってるという事で、捕獲してDNAのサンプルを取りに森林の多い大自然へ行く。
最近でも「スパイダーマン:ホームカミング」でグリーンゴブリンを再演などと数多い作品で拝見するウィレム・デフォー、助演でその個性を発揮する役者だが、
本格的な主演では珍しいかもしれない（調べると他にもあるようだ）
鑑賞前はデフォーの大自然を舞台にしたサバイバル物？と思って観たのだが、
意外とサスペンス要素に、現地で泊めて貰う母と子供２人の親子との触れ合いを描いた内容だった。
ミステリアスな展開で、その親子の主人である父親が森林で謎の失踪したのが何故なのか？
そこで興味そそる展開と、いつの間にか父親代わりになるデフォーと母子のドラマが良い雰囲気だった。
後半に連れ、次第にデフォーを雇った大企業の実態と、失踪した父親が実は…と恐ろしい展開が待ってて、ラストは実にやるせなくて切ない終わり方だった。
大自然のロケーションも素晴らしくて、不思議と内容に引き込まれた味わい深い作品だった。

3/24（木）
「モンスターパニック 怪奇作戦」Los Monstruos del Terror（1970年）
主演　マイケル・レニー　カリン・ドール　
監督　ヒューゴ・フレゴネス　
アマゾンプライムで鑑賞。
B級映画はよく好んで観るのだが、その極みたるトンデモ見世物的モンスター映画。
昔、テレビで観たような気もするが、記憶に無く一応未見。
昔はテレビのお昼や深夜の１時間半枠（中途半端な）でやってたと思う。
自分が記憶してるのは「ドラキュラ対フランケンシュタイン」だった。
しかし、この本作はドラキュラとフランケンだけでなく狼男にミイラ男まで出て来る。
内容は地球侵略を企む宇宙人が、それらのモンスターを復活させて侵略しようとする話。
それで地球侵略なんてできるのか？
まるで日本の特撮ヒーローに出る悪の組織みたいだが、その宇宙人のアジトが昭和の悪の組織感漂う。
ドラキュラは、ただのオッサンの顔に青白く塗った感じだし、
フランケンは、メイクがチャチくて色が変に黄色い。
狼男は、この中ではマシな方かと思うが、毛深いオッサンに見えなくもない。
ミイラ男は、顔が爺さん顔で見るからに弱そう…
宇宙人の計画を阻止するために刑事がその事件を追うと言うだけで、これと言うほどの物でもない。
宇宙人役を「地球の静止する日」で宇宙人役だったマイケル・レニー。
その部下の女幹部を「007は二度死ぬ」で敵側のボンドガールだったカリン・ドール。
といった何とも言えんキャスティング。
まぁ、見世物小屋的なトンデモ映画として、ツッコミながら楽しめた方である（笑）

3/25（金）
「針の眼」Eye of the Needle（1981年）
主演　ドナルド・サザーランド　ケイト・ネリガン　
監督　リチャード・マーカンド　
スカパーの録画で鑑賞。
公開した81年当時は、予告編をよく拝見した覚えはあるが未見であった。
ドナルド・サザーランド演じる暗号名「針」はヒトラーから信頼されてるナチスのスパイ。
連合軍の上陸作戦がノルマンディーだという極秘情報を手に入れ、待ち合わせのUボートへ向かう途中、嵐でボートは転覆して小さな島へ流れ着く。
その島に住む夫との性生活が全くない子持ちの人妻と恋に落ちるのだが…
ドナルド・サザーランドはこのレビューでも度々出演作は取り上げてますが、
この本作は彼の代表作にしても良い面白いスパイサスペンスだった。
スパイサスペンスだけでなく、人妻との危険な関係を描いたアダルトドラマな要素も十分ある。
そこがまた他の戦時中のスパイサスペンスとは一味違う面白さがある。
このサザーランド演じるスパイは、冒頭から任務の為なら民間人でも容赦なく刺し殺す冷酷非情な男。
物語は主にこの悪役の視点で描かれるのが面白い（後半は人妻視点に半分シフトする）
こんな冷酷な男も人妻とはいえ、人を愛してしまったのか？
かと思えば、クライマックスは豪雨の中で繰り広げる展開が手に汗握る。
設定も、僅か4人しかいない島、1週間以内にノルマンディー上陸の極秘情報を無線で報告しなければいけないリミット設定など、内容に生かされていたのも大きい。
人妻役のケイト・ネリガンもその人妻らしい魅力もあって良い。
監督のリチャード・マーカンドといえば「スター・ウォーズ/ジェダイの帰還」で知られる監督だった。
これは面白かった！