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2022年03月18日10:08

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『選ばなかったみち』感想

〜ハビエル・バルデムとエル・ファニングが父娘役で初共演し、認知症を抱える父の幻想と彼を介護する娘の現実を交差させながら描いたヒューマンドラマ。「耳に残るは君の歌声」などのサリー・ポッター監督が自身の弟を介護した経験をもとに、自ら脚本を執筆しメガホンをとった。ニューヨークのアパートでひとり暮らすメキシコ移民の作家レオは認知症を発症しており、誰かの助けなしでは日常生活もままならず、娘モリーやヘルパーとの意思疎通も困難な状況にあった。ある朝、モリーはレオを病院に連れて行くためアパートを訪れる。レオはモリーが隣にいながらも、初恋の女性と出会った故郷メキシコや、作家生活に行き詰まり一人旅をしたギリシャへと、心の旅を繰り広げる〜<映画.comさんより>

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邦題がシンプルで、原題そのもので、余計なものが追加されてなくて良き。
久しぶりに「これぞミニシアター映画!」っていう作品だったなと。

主な登場人物は、レオ、娘モリー、レオの元妻、そして初恋の女性ドロレス。
レオは現在に生きつつも、脳内では、過去の記憶(幻想)と行き来している。
今の自分が過去に問いかける。過去の自分が今の自分に問いかける。

巧みな映像で、レオの幻想世界に自然とこちらも誘導される。

レオのアパートのすぐそばを電車が走っていて・・・この設定も、’行き来’に一役買っていたと思う。
音と光をフル活用しての時間経過描写も手慣れたもの。

モリーは父の味方なれど、自分の仕事が上手くいかず、苛立つ感情をなんとか抑えつつ、父に寄り添う。
レオの移民ゆえの苦労も挿入されていた。

淡々とした展開の末のエンディングには唸った。
この仕かけは凄い。

キャストについては申し分無し。皆、自分の役割をしっかりこなしている。
しかし、最近、サルマ・ハエックさん、よく見てるような。。。

※予告編
https://youtu.be/rbvQy1R0mwQ

86分という短さに納得。これ以上やられると、ちょっと疲れてくる&飽きてくる。
上手い匙加減で、また訪れたいという余韻を残した。
万人にはおススメできませんが、好きな人は好きな世界。3.5☆
7 8

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