自宅で観た映画（グロリア(1999)、エンジェル 哀しき復讐者、ヤング・シャーロック/ピラミッドの謎）

3本レビュー行きます。
3本とも未見の作品であります。

3/8（火）
「グロリア」Gloria（1999年）
主演　シャロン・ストーン　
監督　シドニー・ルメット　
スカパーの録画で鑑賞。
先月に「グロリア」をレビューしたのですが、そのリメイクがあるとの事で鑑賞。
そういえばシャロン・ストーン主演であったんですが未見。
大方の話の筋はオリジナルと一緒だが、ハッキリ言って…
駄目ですね。
オリジナルの良い部分を削ぎ取った劣化リメイク。
オリジナルではグロリアはギャングの関係者だけで謎めいた部分はあったが、
本作は冒頭から刑務所からの出所シーンがあったり、
ギャングの幹部の愛人で身代わりで刑務所に入ったが報酬のお金はくれずで裏切られ、
実の姉（裕福そうな）がいたり、良き相談相手の年配のオバサンがいたりとバックグラウンドはよく描かれてるのだが、それが逆に返って駄目にしてるような。
オリジナルのジーナ・ローランズのふてぶてしくガン裁きが上手いワルカッコいいグロリアは何処へやら…
シャロン・ストーンは銃もろくに扱えず、普通のアバズレ姉ちゃんにしか見えない。
そもそもグロリアが少年を連れだす動機付けが凄く弱いのが致命傷…
子役の少年もオリジナルの方が断然良かった。リメイクはどうも只の置物。
要するにオリジナルの魅力であったハードボイルドな部分を無くして甘々な内容にしたリメイクだった。
監督があの巨匠シドニー・ルメットだったとは…（最初名の知れぬ監督かと思ったら）
敢えて、良いとすればシャロン・ストーンのエロ美人さを堪能できる点だけか。
冒頭の胸元が際どいドレス姿に、ミニスカに曲線美の生足が拝める所だけは良い。

3/9（水）
「エンジェル 哀しき復讐者」Wicked Blood（2014年）
主演　アビゲイル・ブレスリン　ショーン・ビーン　
監督　マーク・ヤング　
スカパーの録画で鑑賞。
アビゲイル・ブレスリン演じる少女は、両親を亡くし姉と薬中の叔父さんと暮らしていたが、ショーン・ビーン演じる親戚がやってる薬物密売組織の元で、薬物の運び屋として金を稼ぐが…
タイトルやポスターからして、アビゲイルちゃんの復讐劇を描くアクション？
と思いきや、酷い家庭環境から抜け出そうとするドラマであった。
姉がレイプされて、仕返しに手榴弾で爆殺する復讐シーンはあるにはあるが、
アビゲイルが主役の身内に対する葛藤のドラマと言うべきか。
まぁ、良くもなく悪くもなく、これといった内容でもないのだけど。
最近は「ゾンビランド　ダブルタップ」ですっかり大人になった印象のアビゲイルの健気な姿を見れるのは良かったし、彼女のキャラに関しては良い。
そして、私的に注目なのは死ぬ役をやらすと上手いショーン・ビーンが、本作でちゃんと死にます（笑）
死ぬのはいいけど…死に方の見せ方がどうもイマイチ。

3/10（木）
「ヤング・シャーロック/ピラミッドの謎」Young Sherlock Holmes（1985年）
主演　ニコラス・ロウ　アラン・コックス　
監督　バリー・レヴィンソン　
スカパーの録画で鑑賞。
劇場公開された当時は、この作品があったのは知ってたけど地方公開のみで未見だった。
今でも色々と作られるシャーロック・ホームズ映画。
そういえばイアン・マッケランが演じた年老いて引退したホームズ映画があったが、
こちらは名探偵になる前の少年時代のホームズと助手のワトソンを描いた作品。
ロンドンで次々と起こる謎の自殺が殺人だと確信したホームズとワトソンが事件を追うと、その背後にはエジプトの邪教集団が暗躍してたという話。
監督が「レインマン」などのバリー・レヴィンソンで、製作があのスピルバーグである。
それもあってか、推理物ではあるがインディ・ジョーンズのような冒険活劇のような面白さがある。
ホームズとワトソンが人力で飛行する乗り物に乗ったり、敵の邪教集団のアジトへ潜入して戦ったりと、冒険アクション的な要素が多い内容だった。
実は、冒頭のクレジットでも説明があるんだけど、コナン・ドイルの原作には無くて、この映画でのオリジナルの話である。
ホームズとワトソンの少年時代はこうであっただろう？と想定された内容だった。