風花

近所のKさん、知らないうちに引っ越していた。
元夫と同じ会社に勤めるご主人と元教員のKさん。
（ただし十年間の在職中一度も担任したことがないとのこと）
建売の我が家と違い注文住宅のK家。
育児家事全く関わらない元夫と違い、夜勤もあるのに子供たちの送り迎え（幼稚園）、生活クラブ消費財を取りに行くこと（週二回）、班会議に注文用紙を持ってくるのもK氏。
生活クラブの当番、町内会の当番をなんだかんだと理由をつけてやらない。（一年に一度は回ってくる生活クラブ当番は十年間で一度だけ。私がUSAに引っ越した直後、残りの班員がKさんとの関わりを断つため班を解散orz)
その代わり、K家二階の居間からゴミ置き場が見えるのが不快なので場所を替えろと当時の町内会長にねじ込んだり、その要望を通すためにビラを町内全戸配布ｗ
ついでに言えば、既に締め切られた子供会行事に参加表明をし、それは困ると担当者が伝えると切れて強引に参加する。
上は、我々が来る以前の話で、だから又聞きだが、生活クラブ班会議の調整（前回は◯◯さんが△を取れたので次は□さんね、みたいなこと）には一切応じず自分の都合を徹底的に通すことから鑑みても、一方的情報とは思わない。
とまあ、家事育児の面では羨ましい限りのK家であったが、会社中不仲が知れ渡っている我が家はK夫婦から「迷惑かけんなよ」的扱いをされていた。
「恥晒し」はしないでね、とかｗ
ところが、何がなんでどうなったか不明だが、K氏が実家に家出→離婚調停（この辺りから我が家はUSAに行ったので知らない）。
K家にされたように、私には関係ないも〜んを通しても良かったが、それではK家と同じになるような気がして、出来る限りお世話や愚痴聞きをしたが、何をして差し上げても（私だけでなく）それに対してありがとうを言えないのか言わない。
当然、貰うことしか知らず、お返しってなにそれ食えるの？状態。
（一度本人に訊いたら、母親から教えて貰わなかったと言い訳していた＝当時４０代）
結局、私が知る限り数件の借金を踏み倒したまま居なくなった。
３代だか４代続いた教員家庭を誇っていたのに残念なことである。（実弟も教員）
引っ越し理由は、隣のYさんに拠ると、雨漏り、水道管の腐食。
うちと築年が大して違わないのに。
（実は結構お金も持っているよとK母は言っていたので直すことが出来ないわけではなかったと思われる）
去年末、彼女はさっさと隣市に引っ越し、以前Kさんが憎いと言っていた実弟がざっとの後片付けをした。
さながらゴミ屋敷だったそうな。

Kさんは、誰かを支えたい、誰かの役にたちたい、誰かを喜ばせたい、という感情を全く持たない。
おそらく、我が子に対しても、ついでに言えば、親にも弟にも。
（母親が困っても三人の娘たちが完全放置していることで分かる）
他人から何をして貰っても、気遣われたと考えない。
（して貰ったことがどれほど間に合っても、相手が勝手にしたんだ、なぜ感謝せねばならないの？）
誰かに気遣われているのを感じることは寂しい時苦しい時、マッチほどかもしれないが暖かい光だと私は思う。（余談だが、兄と嫂もこんな感じ）
いつもいつも自分がいかに不遇であるかばかり言う人だった。
幸せは空から降ってくると信じてように。
ここでタカアンドトシなら、「風花か！」。