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2022年02月28日23:56

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中央アジアの国

今年のアカデミー賞短編映画のノミネート作品、毎年賞の前の今頃劇場で見られるんだけど、土曜日にLive Action編(他にアニメーション編、ドキュメンタリー編があるの)を観てきたの。その中で一番印象に残ったのが、Ala Kachuu−Take and Runというスイスーキルギスタン合作映画。

高校卒業した主人公、首都へ行って大学へ行きたいけど、お母さんは早く結婚させようと思ってる。それで家出して首都へ行って大学受験、同郷の幼馴染と同居して受験の結果が出るまでパン屋でアルバイト。ある日、アルバイト先に男が3人やってきて、「お前の同僚の女はどこだ?」と聞くので「もうシフトが上がってので帰った」と答える。「あの女はどこに住んでる?」「まだ仕事始めたばかりでよく知らない」という。夕方店を閉めて出ようとしたら、その3人の男がやってきて誘拐されてド田舎に連れていかれる。で連れていかれたド田舎の農村では結婚式の準備ができてて無理に服を着せられて3人組の男の一人と結婚させられる、ってお話。



で、主人公セジム、なんで私を?って男に聞くんだけど、「本当はお前の同僚がよかったけど、もう結婚式の準備もできてたので手ぶらで帰るわけにはいかなかった」って。それだけの理由で見ず知らずの女を誘拐してつれてくるの?で、ド田舎農村の女もみんな結婚賛成でセジムを無理やり結婚させて家事労働させる。主人公セジムが泣いてると男のおばあさんが「私らみんな涙と一緒に来て最初は泣いてばかりだったけどそのうちここの生活もよくなる」というのよ。セジムの両親がやってきて、助けに来てくれたのかと思ったら、「結婚できてよかった」と婿家との親交を温めるため。娘が帰りたいといっても「帰ってきたらただでは置かない」と釘をさして帰る。

ラストでセジムは逃げられるんだけど、最後のクレジットのところで「毎年何千人もの女性が誘拐されて見ず知らずの男性と結婚させられています」って出てくるのよ。なんなの?キルギスタンってそんななの?ってびっくりしたわ。

アタシのイメージで言うと、旧ソ連の中央アジア諸国、大人の識字率が軒並み99%以上と高い(https://en.wikipedia.org/wiki/List_of_countries_by_literacy_rate)。それに比べてお隣のアフガニスタンは32%。1979年に社会主義革命を起こしたアフガン軍の司令官が「自分たちにはなんにもないけど、国境を超えると道路もある、サイロもトラクターもあって社会主義こそ未来だと思った」って言った、ってのを読んだけど、社会主義下のアフガニスタン、女性はベールをかぶらなくって良かったし、大学にも行けた。それをアメリカは壊したかったのよね。他の中央アジアの国々、ソビエト下で教育の水準も高まった、女性の社会参加も促されたはずなのに、いまだにこんな社会なのか?ソビエトは何してた?って思うわよね。社会主義建設でもそういう伝統的文化には手を付けず?

ま、同じように去年のコソボ映画でアカデミー賞エントリーのHive、コソボの田舎で旦那が戦争で死んでかえってこなくなったので奥さんが家族を養うために周りの戦争で夫を亡くした女性と一緒にアイバーを作ってスーパーで売る、ってお話だったけど、それでも車を運転する+女だけで仕事をする、ってんで「淫売、あばずれ」と言われて車の窓に石をぶつけられたり、事務所が誰かに襲われて作ったアイバーの瓶詰が壊されたり、とかしてたものね。ソ連よりももっとヨーロッパでもっと開かれてたイメージの旧ユーゴでもそうやって女性が働くことに抵抗があるのよね。これはムスリムという宗教なのか?それとも伝統文化なのか?



この映画でいろいろ考えちゃったわよ。

まず、第一が、キルギスタンって東アジア顔っていうか韓国人や中国人にいそうな顔の人の国なのね、ってこと。スイス映画だと思ってたから映画が始まって貧乏そうな服装の女で妹は鼻ぺちゃなので、中国の山奥の話なのか?って思ったら、キルギスタンだった。カザクスタンも前大統領は韓国人のおっさんみたいな顔してたものね。でこの辺りはどこまではアジア顔でどこからがトルコ中東系の顔になるのか?って調べちゃったわよ。キルギスタン、カザクスタンはアジア顔、ウズベクスタン、タジクスタン、トルクマンスタン位になると中東系とも混ざってアタシの好みの顔も増えてくる?って感じかしらね?ま、写真を見る限りはみんな痩せててデブ専のアタシはそそられないけど。

実はアタシ何回も書いてるけどJICAの企画調査員の仕事を引退したらやってみたいと思ってるんだけど、今回の2022年度下半期の募集でトルコが出てて、マジ申し込もうと思ったのよね。結局いろいろあって辞めることにしたけど。アタシが行きたいと思う国はもちろん「シュミの男がいっぱいいる国」ってのだけど、今まで考えもしなかった中央アジアの国も可能性はあるのかしらねぇ?って考えちゃったわよ。ま、トルコやヨルダンには及ばないし、トルクメンスタンだったら、ペルーやエクアドルの方がいいかも?と思っちゃうわ。

あと、もう一つは、なぜにこういう文化的事業に日本は金を人材を出せないのか?ってこと。数年前にも書いたことあると思うけど、ケニアのスラムのドキュメンタリーがデンマークのお金+監督だったり、チェコのお金でアフリカのドキュメンタリー取ってたり。日本だと海女さんのドキュメンタリーがフランスのお金でフランス人監督だったのがあるけど、Minamataも日本人がするんじゃなくってハリウッド映画。日本、金持ちのはずじゃないのか?それなのになぜ日本がお金だす文化・芸術って能とか歌舞伎とか日本の伝統文化を外国に知らせるばっかりで、日本のお金・機材・監督で世界で起こってることをドキュメンタリーなり劇映画にして発信!とかできないの?アイデアを出す人がいないの?なんか「ソフトパワー」が言われて久しいのに日本って本当にこの分野が弱いわよね。なんで?
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