身体髪膚これを父母に受くあえて毀傷せざるは孝の始めなり

ゴミ出しをした後、ザラメ雪を退かしていたら隣家夫人もゴミ出しするために我が家の前を通った。
三回目接種の予約のことなど話していたら、同じ班の班長（半年交代）が来たので町内会費をいつ集めるかと訊いた。
班長も知らなかったらしいが、今年の一月から三月分は無し、なんだと。
一年分用意して玄関に置いといたのは回収しておこう。
ついでに、回覧板から班長の隣のTさんが名簿から消えていたがどうしたの？と訊くと、去年の夏に亡くなっていた。
一人息子で高齢のお母さんと暮らしていた方。（Tさんが65歳くらい）
数年前に町内会の総務を担い、今日来た班長がその時は副総務で、かなりイカレタ会長Mと大いにやり合っていた姿が思い出される。（その時は私が後期班長）
お母さんは訪問診療を受けていたのに、自分の身体に関しては無頓着だったらしく、衰えて行くTさんに病院に行くことを班長は何度か勧めたそうだ。
結局、家で倒れそのまま救急車で入院、一度も家に戻ることなく死去。
家の中のことは、班長と、T家の反対側隣家の夫人が片付け（例えば冷蔵庫の中身の処分とか、必要な物を入院中のTさんに届けるとか）をした。
お母さんは市内の介護施設に入所。
身内は、母方の誰かがいるだかなんだかでよくわからないと班長。

Tさんの冥福と、我が子に先立たれたお母さんの悲嘆を想った。
我が家も余所事じゃない。
幸い息子たちは三人で力を合わせてやっていける（と希望）。
離れているが、賢い娘もいる。
己が身を労わることは、一番の親孝行なのだ。