mixiユーザー(id:1397418)

2022年02月02日11:25

35 view

慎太郎さん

石原慎太郎さん多彩な生きざま…政治家だけでなく歌手、作詞・作曲家の顔も
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=8&from=diary&id=6834915

何やかんや言って、この人のファンだった。
僕の中では、「面白い人」の一言に尽きる。
もっと長生きしてほしかったのに、残念である。謹んでご冥福を祈る。

石原慎太郎といえば、多彩な面があるが、僕らの世代は、4期という長きに亘って務めた都知事。
僕は決してその政策を全面的に支持できるものではなかった。
東京オリンピックは反対だし、有害図書を亡くすような政策も自分を棚にあげいかがなものかと思ったし、福祉の削減などはうちのようなものにはじかにダメージをくらう。
それなのに、この人のもとの政策をもっと体験したい、と思ったのは、無頼の面白さゆえだ。それが良かったのか悪かったのかは別として。
僕はまるっきり政治には興味がなく、選挙などいったことなかったのだが、唯一、石原慎太郎の4期目の出馬だけは投票した。
東京は、日本は、忖度の国で、発言ひとつに全員が噛みつき誹謗し、気に入らない奴はたたき出す文化である。その中で唯一この人だけは、歯に衣着せぬ過激な発言をしても、誰も叩き落すことができなかった。
そのひとつだけをみても、これほど偉大な人がいようか。
都知事は、現職の小池百合子知事になるまで、猪瀬さんといい、舛添さんといい、あっという間に叩き潰された。それほどまで、石原都知事に存在が大きかったことを思い知らされた。
日本は、このくらいの毒がある人が必要なんだなーと思った。

石原慎太郎は、一般に「国士」「愛国者」と呼ばれているが、そうなのかなあというのが僕の実感である。
この人って、物凄く内輪贔屓で、特に家族に対する優遇は物凄い。
弟の裕次郎を映画スターにしたり、4人の息子はそれぞれ政治家、芸能人として活躍していたり、身内に対する贔屓が半端ない。
その延長線上で、東京さえ良ければ、日本さえ良ければ、という発想が前面に出ていて、そこを一切妥協しない。
もちろん、それだけで良いということはないのだが、身内以外の人も優遇、外国も優遇、、なんてやっていったら、それこそ身内がつぶれてしまうだけだろう。身内を徹底的に守る、ということさえ満足にできる人がいない中で、それを徹底していたのはすごい。
あと、僕は、この人は政治家ではなく、本質は作家・芸術家なんだと思っていた。
自分がああしたい、こうしたい、と頭に描いたイメージがあって、それを政治という現実の世界で実践しようとした人。
芸術であれば、様々な分野で自由度が広がる。
あの差別的な暴言の数々も、作品として昇華してしまえば、誰も文句いえなくなる。
その上、男前か、といえば、責任追及されたら、すぐに人のせいにするという幼稚っぷり。
都知事当選会見の時の神戸震災の被害者の数が間違っている!という指摘には、「佐々淳行の言ったことをそのままいっただけだ」というし、豊洲汚染問題も「場長が勝手にやっただけで俺は知らない」などと平気で言うし。ここまで徹底すると、清々しい。
案外、大東亜戦争についても知らないし、特攻隊をテーマにした作品を残しているにも関わらず、特攻隊についてそこまで深く調べたのか?というような内容だったりする。
どこかで、物凄く幼稚で、「あ、これカッコイイな!」というのがあって、取りあえずカッコイイから礼賛するし、援助にも力を入れるといったところか。
三宅島復興支援のオートバイレースなんかまさに、復興の名のもとに、前からやってみたかった島での公道レースを実現したという感じだ。
この時、島の公道を調査した結果、レースをするには危険だから中止、との報告があり、それに対して「レースは死がかかってるからこそ面白いんじゃないか!」と激怒したのが印象的だった。

結局、面白い人だったんですよ。
この人についていくと、何か面白いことがあるのかもしれない、と思わせる人で、なんかワクワクするのだ。
石原慎太郎は、芸術の延長として政治をひとつの作品にしていたのだろう。
こういうともすればアホな妄想をもった芸術家気質なんだが物凄くパワーを持った人が、今後世の中に出てくることはもうない気がする。
ひとつの時代の区切りである。
合掌

1 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2022年02月>
  12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728     

最近の日記

もっと見る