mixiユーザー(id:124952)

2021年12月17日00:37

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水曜は……

 水曜は在宅勤務。仕事の後、T−JOY横浜で、
 「ラストナイト・イン・ソーホー」。

 これは、「ベイビー・ドライバー」のエドガー・ライト監督によるサイコ・ホラー。
 出演はドラマ「クィーンズ・ギャンビット」のアニャ・テイラー=ジョイ、「ジョジョ・ラビット」のトーマシン・マッケンジー。

 ファッションデザイナーを夢見てロンドンのデザイン専門学校に入学したエロイーズだが、奔放な同級生たちとの寮生活に馴染めず、ソーホーのアパートで一人暮らしを始めることになる。
 そのアパートで、エロイーズが眠りにつくと、夢の中で彼女は’60年代のソーホーにいた。そこではエロイーズは歌手を夢見る美女サンディとなるのだった。憧れだった’60年代のロンドンのナイトライフを満喫していたエロイーズだが、サンディはやがて悪い男に絡め取られ、歌手ではなくストリップ紛いのショーのステージに立ち、客を取らされる事になっていく。追い詰められるサンディに呼応するように、夢の世界が現実を侵食、亡霊に苦しめられるようになったエロイーズが精神を蝕まれて行き……

 この映画、「タイムリープ・ホラー」となっているが、実際には、ありがちな幽霊譚――幽霊が見せる過去の幻影、と言うヤツだ。
 また、ホラーと言っても、あまり驚かせたり、怖がらせるような場面は少なく、精神的に追い詰められる描写が中心で、どちらかと言えばサイコ・サスペンスなのだと思う。

 主役のエロイーズを演じるトーマシン・マッケンジーは、正に少女から大人の女性への変化を、この映画の中で見せていて魅力的だが、この映画で輝きを放つのはやはり、サンディを演じるアニャ・テイラー=ジョイ。現在、映画の中の台詞にもある「他人とは違う」、特別な輝きを見せられる女優はいないだろう――ただ、この映画、そんな彼女演じるサンディが苦界に落ちて行く展開となるのが苦しく、そして、この辺り、エドガー・ライト監督の個性でもある冗長で執拗な描写によって、それが助長されてしまうのが辛い部分。
 中盤以降は、辛いシーンの連続となるし、サンディを苦しめるもの、それを突きつけられるのは男としてかなり居心地も悪い。

 終盤のどんでん返しと幽霊の正体には、やられた、と言う感があったが、それはそれですっきりするものではなく……また、終盤に向かうにつれ、粗さを見せる描写に展開、いささか安易な決着点、と後半の出来は正直イマイチ。
 冒頭で見せる、’60年代のソーホーと、そこで輝くサンディ、と言うビジュアルには魅力があったのだが……そう言えば、「ベイビー・ドライバー」も、最大の見せ場は冒頭のカーチェイスだったのを思い出します……冒頭が魅力的で、終盤ぐだぐだは、エドガー・ライト監督の悪癖なのかも……
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