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2021年12月06日11:01

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『ビルド・ア・ガール』感想

〜1990年代前半のUKロックシーンを舞台に、冴えない高校生から辛口音楽ライターに転身した少女の奮闘を描いた青春ドラマ。「ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー」のビーニー・フェルドスタインが主演を務め、作家・コラムニストのキャトリン・モランの自伝的小説を映画化した。1993年、イギリス郊外に家族7人で暮らす16歳のジョアンナは、底なしの想像力と文才を持て余し、悶々とした日々を過ごしていた。そんな日常を変えるべく、音楽情報誌「D&ME」のライターに応募した彼女は、単身ロンドンへ乗り込んで仕事を手に入れることに成功。しかし取材で出会ったロックスターのジョン・カイトに夢中になり、冷静な記事を書けず大失敗してしまう。編集部のアドバイスにより、過激な毒舌記事を書きまくる辛口批評家“ドリー・ワイルド”として注目を集めていくジョアンナだったが……〜<映画.comさんより>

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う〜む・・・。う〜む・・・。
皆大好きビーニー・フェルドスタイン(ちなみにお兄さんはジョナ・ヒル)のこのポスターとコピー文句を見て・・・元気になれそうだなと期待して、そこそこ遠出しての観賞。
イギリス映画だし、題材も好きだし、まあ、ハズレはしないだろうと。

最初はまずまずだったんですが、徐々に抱き始めた違和感。これが最後まで消えず。
それは何かと言うと・・・「ビーニーがイギリス人に全く見えない!!!!!」

これは、もちろん、ビーニーには全く責任はありません。
むしろ彼女は頑張っていた。体を張って、役に成りきっていた。
気にならない人は全く気にならないと思うんですが、私は・・・ダメでした。
一番、キツイって思ったのが・・・。
舞台は英国中部、バーミンガム近くなんですが、父親役のパディ・コンシダインの訛りがとてつもなく強烈なんです。
で、娘のジョナンナ(ビーニー)のアクセントは、練習されて、その土地のものになっていたんだろうとは思いますが、弱い。
(私はアクセントに詳しいわけではありませんが、さすがにこの父と娘の違いはわかる)
もしかして、ジョアンナは、将来、その土地を出るから、できるだけ標準的な英語で普段から話すようにしていたとかっていう設定だったのかもしれないけど、父親があれだけ訛ってるんだから、どこかで、ポロっと、かなりの訛りが出てもよかったと思います。

言葉のその違和感が一番だったんですが、あとは、あまりにも、ビーニーの個性が強くて、それが紛れもなくアメリカが背景にあるもので・・・なかなかイギリス色に染まらなくて・・・。
でも、これも、私個人だけの問題かも。
結局、なんだかんだ、途中から、スクリーンと距離をおいてしまったのでした。

大手音楽紙に採用されたジョアンナに、ある時ロックスターの取材依頼がまいこむ。
喜んでで引き受けたのだが、その彼に思いっきり恋心を抱いてしまい、できあがった原稿は一方的なラブレターのようになってしまう。
「ファンか記者かどっちかを選べ!」
そこからは一変して、強烈な毒を放つ辛口ライターに。
それがウケて売れっ子となり、一家の稼ぎ頭に。「私が家賃を払っているのよ」
学校では、やりたい放題。態度がどんどん悪くなっていった。。。
さあて、そこからどうなる?

ジョアンナの部屋にある「神の壁(GODWALL)」は、なかなか良かったです!
歴史上の偉人たちの写真が貼られていて、ジョアンナが困った時に、愚痴を聞いてくれたり、アドバイスをしてくれたりするの。
でも、自分が売れっ子ライターになってきてからは、それらの写真の上に、自分の記事を貼ったり、しまいには「もう要らないわ」って、剥がしてしまって・・・これ、結構哀しかった。

キャストでは、アルフィー・アレンの魅力があまり出されてなくて残念。
むしろ出番はもっと少なかった『ジョジョ・ラビット』の彼の方が素敵だった。

※予告編
https://youtu.be/b0qHDaLcXpc

終盤になってようやく登場のエマ・トンプソン。
彼女の台詞で「build a girl」ってあったんだけど、それが字幕に活かされてなくて残念。
ちなみにその場面は『37セカンズ』の板谷由夏とつながりました。

なんというか、浅いところで、わちゃわちゃやってて、カラフルだったけど、心には何も刺さらずに劇場を後にしたような感じでした。
配信で十分でした。3つ☆
7 10

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