西歴756年
雪が降る寒い季節に亡くなった楊玉環は、しばらく霊界にいましたが
生命エネルギーを蘇生すると
魂の故郷である
プレアデス星へと還ってゆきました。
「楊貴妃様、地球での
美の女神伝道
大成功おめでとうございます❣」
「ベガ星出身の安飛鳥(アン・ルーシャン)が、私に本気になって欲しがってくれた事で、安史の乱を起こしたから……
私は美貌が翳る前の一番綺麗な時期に、肉体から去ることができ
飛鳥が「絶世の美女」と私を褒めてくれた言葉が
そのまま史書に残されたって訳ね。
ああ、それにしても最高のecstasyだったわぁ〜
」
楊貴妃は、うっとりした表情をして、温かい花が開く工芸茶を飲んでいます。
「楊貴妃様は、大勢の人に注目を浴びると言うより、特定の権力者などに愛でられると言う、愛の形の方が好きなのですか
」
「そうねえ。三千人の美女を集めて、後宮をつくるタイプの玄宗皇帝(李隆法)
みたいな男は、嫌いではないけど……
飛鳥(ルーシャン)みたいに、もっと入れ込んでくる
この私を、命懸けで欲しがって、狂って暴れるような
グググゥーッと
入れ込んで
私に愛欲を燃やす
大燕皇帝(安飛鳥アン・ルーシャン)
の方が、男として魅力を感じることは確かね。」
「「絶世の美女」と皆んなの前で言いのけたのは、ルーシャンの方ですからね
」
「ええ、女心を知り尽くしている男の褒め言葉は、ググッときちゃうわ
」
「はい。
やはり、女性は、世界最高の美女だと思われたい。
好きな男から「絶世の美女」と言われたその、褒め言葉の切れっ端しを、日記に書き綴っていきたい気持ち❣
その女心は、誰もが持っていますものね
」
「だから、美人かどうかなんてね…
こんなのは女同士で比べたってダメなのよ
美人かどうかを決めるのは、できるだけ社会的に見てイイ男(国の最高権力者)が
好きになれば
その女性が国(地球)を代表する美人だと、国民からも言われ続けるって言うことなのよ
うふふ
」
「なるほど。。」
「そうよ
だから…
女同士で競争なんかしたってね、それはもう生まれの卑しい者から上の者まで、色々あるけれど、客観的な美人なんていうのは、ありはしないのよ。
地球では
地位や名誉、権力、お金のある、周りから見ても、おお
あいつは凄い
と言うような
最高支配者の男性に惚れ込ませることが、美人の条件なのよ
」
「なるほどd( ̄  ̄)
世界三大美女と史書に遺っているという事は、結局そういうことですものね
」
「そういうこと˚
✧₊⁎❝᷀ົཽ≀ˍ̮ ❝᷀ົཽ⁎⁺˳✧༚
相手がいいからそうなんであって、相手が悪ければ、世界三大美女であっても
単なる奴隷に恋をしたとか言うのでは、そんなの全然ダメで、
史書にもウィキペディアにも名前が記される事なんかなくて……
こっそり死んじゃうって事になるわ。」
「それはそうですね
美女は男にお金をかけられて、貢がれてプレゼントされて
着飾るから
輝くのであって
顔が美しくても、ボロを着ていて
髪はボサボサでは、
同情はされても
憧れられる事は無いですからね
」
「そうそう。
やっぱりそれが大事ね。
いくらでも、どんな美女でも手に入れられるような立場にある男性が、自分にゾッコンに惚れて傾いてきて
「絶世の美女」になる
これがやはり最高なのよ
腐って落ちる前の一番美味しい
甘い媚薬フェロモン
愛蜜を出すのが🦋
傾国の美女としての最高の魅力なんですもの
」
序章へつづく
唐人お吉と言わせ続ける妖魔伝説
はじまり
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