昔、「へたくそ」と言うバンドと「マリア観音」と言うバンドを同時期にやっていた事がありました。
まだ、バンドメンバーは運命共同体みたいな考えが強く、バンドを複数やることがあまり認められていなかった時代でした。
部外者の多くの人に卑怯者、裏切り者と罵られた事もありました。
そして、個性の強すぎるメンバーとの毎回真剣勝負のライヴは自身もボロボロになっていきました。
ライヴが終わった後は誰にも顔を見られたくなくて、そのまま電車に逃げ込み終着駅の海までひとり逃げて行く事も多くなりました。
一晩中、誰もいない真っ暗な海岸にうつぶせて波の音に紛れて夜明けまで泣いていました。
バンドを楽しいなんて思った事は一度も無かったです。
本当に苦しかったです。
でもね、もう一度生まれ変わったとしてもまた同じ様に生きるんだと思うのです。
だって、だってなんだもの。
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